氷上ドリフトで明らかになったランボルギーニの4WD特性に注目
掲載 更新 carview! 文:五味 康隆 /写真:ランボルギーニ・ジャパン
掲載 更新 carview! 文:五味 康隆 /写真:ランボルギーニ・ジャパン
では、「コルサ」はさらにリア寄り? と予想したが、答えは逆だった。正確な数字は出してくれなかったものの、強調していたのは“前輪は30%以上”という言葉。そう、最も四輪駆動で走っているのがコルサであり、それこそ性能と速さを求めた結果なのだ。
つまり、ランボルギーニが参加者に「コルサ」で走らせていたのは、それが最も安定感が高いから。ちなみに「コルサ」で走る速度で「スポーツ」にすると、フロント駆動が弱くなるためか、雪溜まりの走破力が低下し、フロントタイヤが雪に引っ掛かる動きが強まり、何度もクルマが真横を向いて冷や汗をかいた。
氷上という極限状況では、「コルサ」より「スポーツ」の方が楽しく、「スポーツ」より「コルサ」のほうが安定していた…。改めて四輪駆動の気持ち良さと安定性が背反する性能であることを確認できた今回のイベント。このようにクルマの特性を理解する機会や、運転技術を磨くための豪華なプログラムに加えて、その究極のゴールであるGT3挑戦という道のりまで用意しているランボルギーニ。まさにスーパーカーブランドらしい取り組みと言えるだろう。
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