“マリエ”に“麻美スペシャル”も…女性向けの車が減ったわけは「時代」。今後は“ユニセックスな車両”が増える?
掲載 carview! 文:ピーコックブルー 27
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ある業界関係者は、「女性向け」モデルの歴史について、次のように話します。
「日本に本格的なモータリゼーションが訪れた1960年代は、『男は外、女は内』という考え方が現在よりも色濃くありました。
そうした状況下においては、クルマを運転するという行為自体が、女性にとっては心情的にも金銭的にも非現実的なものでした。
一方、1980年代に入ると女性の社会進出が活発になり、そのなかで『女性向け』のクルマも登場するようになりました。
たとえば、1982年に登場した三菱『ミニカ エコノ』の特別仕様車“マリエ”はそのひとつです。
さらに、1984年には俳優の小林麻美をイメージキャラクターに据えたスズキ『アルト“麻美スペシャル”』が登場します。
“麻美スペシャル”には、スカートでも乗り降りしやすいように回転シートが備わっているなど、女性のための機能が追求されていました。
その後も、『ヴィッツ』や『パッソ』などに、明らかに女性をターゲットとした特別仕様車が設定されてきました」
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