中古車の市場価値変動で残価設定ローンはどう変わる? “アルファード地獄”を生んだ支払い構造の落とし穴を追う
掲載 carview! 文:APOLLO NEWS SERVICE 53
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金利全体は上昇していますが、販売強化の局面では輸入車を中心に0.9%や1.9%といった超低金利キャンペーンが投入されます。日系ではホンダが1.9%を設定するなど、例外措置としての低金利は今後も続くとみられます。
ただしあくまで“例外的な施策”であり、通常金利との差が大きいため、次に通常金利の車種に乗り換える際のギャップは大きくなりがちです。
一方、ローン販売の増加に伴い、日本でも“審査落ち”が目立ちはじめました。これまで日本では購入車を担保にできるため審査落ちは少なかったものの、社会環境や働き方の変化で返済能力の厳格なチェックが進んでいます。
残価設定ローンには、中古車市場に良質な車両を継続的に供給し、再販価値を維持する役割もあります。走行距離や車両状態に厳しい基準があるのはこのためです。
そしてこの仕組みを最も上手く活用しているのがトヨタです。トヨタ車は国内外で中古車需要が強く、支払い途中での下取りや転売が成立しやすいため、残価設定ローンとの相性が非常に良いのです。
状態が良い車両が高い価値で再販売され、その循環が再び新車販売へとつながる。この“循環の強さ”こそが、いまのトヨタ一強の大きな要因となっています。
残価設定ローンはメリットとリスクが表裏一体の仕組みですが、使い方や走行距離、乗り換えサイクルを理解すれば有効な選択肢となり得ます。金利上昇や市場変動が続く中で、自身の使い方に合わせて慎重に選ぶことがこれまで以上に重要になっています。
(終わり)
(写真:トヨタ)
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