【ラストチャンス】レクサス「IS350」が復活も、わずか4カ月で生産終了へ。V6エンジン搭載モデルに今乗らねば、もう間に合わない
掲載 carview! 文:山本 晋也 67
掲載 carview! 文:山本 晋也 67
2GR-FSEエンジンは、レクサスGSや当時マイナーチェンジを受けた「クラウン」(12代目・通称ゼロクラウン)にも搭載されていましたが、GSやクラウンの仕様は315馬力止まりでした。当時のレクサスSCはV8 4.3L「3UZ-FE」エンジンを搭載していましたが、その最高出力は280馬力にとどまっていました。
つまり、IS350は初期レクサスの中で“最もパワフルなモデル”だったのです。
その後、最高出力423馬力のV8 5.0L「2UR-GSE」エンジンを積む「IS F」が登場するなど、パフォーマンスのインフレが進む中で、IS350の存在感は徐々に薄れていったのも事実です。
そして最近では、25年1月の商品改良を機に、特にアナウンスもなくIS350がラインナップから姿を消したこともありました。もはやブランドとして、IS350に惜別の念を表す必要もないのか…と寂しい気持ちになったのは、IS350というグレード名をレクサスの象徴と捉えていた筆者だけではないはずです。
しかし、冒頭で紹介した特別仕様車の登場に合わせて、IS350は見事に復活。
そして、復活を喜ぶ間もなく、レクサスは25年7月末にIS 350、「IS 300」、「IS 300h(4WD)」、「IS 500」の生産を25年11月で終了すると発表しました。残されるのは「IS 300h(2WD)」のみで、V6エンジンを搭載したIS350を新車で購入できるのは、まさに今しかないのです。
あわせて、ISシリーズと同じパワートレインを採用するクーペモデル、「RC 300」「RC 300h」「RC 350」「RC F」も同時期に生産を終了する予定です。長らくラインアップを支えてきた後輪駆動モデルの多くが姿を消すことになり、レクサスにとって一つの大きな転換点を迎えることになりそうです。
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