新型ダイハツ タント試乗 驚異の広さと走りをレポ
掲載 更新 carview! 文:まるも 亜希子 /写真:吉田 宏隆
掲載 更新 carview! 文:まるも 亜希子 /写真:吉田 宏隆
この助手席側に隠された秘密こそ、新型タント最大の武器である1つめのミラクル、センターピラーレス・スライドドアだ。先代は4つとも通常のヒンジドアだったが、新型では助手席側のリアをスライドドアとし、さらにセンターピラーを取り去って、フロントドアと同時に開けると幅1480mmの大きな開口部が生まれるという、誰も予想だにしなかった展開。でもこれには、ダイハツならではの緻密なリサーチと、タントのメインユーザーである子育て世代を応援したいという熱い想いが込められている。
企画の初期段階から、子育て中の女性と子供による「ママキッズ・プロジェクト」を発足し、延べ100人にのぼる参加者から入念にリサーチした。その結果、子供と一緒に乗り降りする時にセンターピラーが邪魔、これがなければもっと大きな荷物を積めたり、雨の日は傘を差したまま乗り込めるのに、といった不満を目の当たりにしたという。確かに既存のスライドドア単体では、通常のヒンジドアよりも開口幅そのものは小さいことが多く、メリットは狭い場所でドアが開けられることのみ。ピラーレスによってママの不満は解消し、掃除がしやすいなどの新たなメリットもありそうだ。
また安全面では、助手席側をオープンドア専用の補強構造とし、ドア側にも補強材を入れて、ピラーがあるのと遜色ない剛性を実現したとのこと。家の玄関よりも広大な開口部で乗り降りするというのは、初めて味わう不思議な気分だ。
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