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新型ダイハツ タント試乗 驚異の広さと走りをレポ

低速からの力強さがアップ

2つめのミラクルは、エンジンルームのコンパクト化や、先代比+50mmの2490mmのロングホイールベースによって手に入れた、軽自動車最大の室内空間だ。先代からのウリである、セルシオより広いリアシートのフットスペースもさらに進化している。

その広さもさることながら、最もミラクルだったのは室内に座った感覚だった。広大なガラスエリアの効果もあって、まるでゴルフ場のカートに乗っているような開放感でいっぱい。インパネはシンプルで平面的だった先代から一変、センターパネルが大きく浮かび上がるような造形で、存在感たっぷりになった。インパネ直付けのコラム風シフトレバーや、センターメーターは継承しつつ、質感や操作感がアップしている。

エンジンはムーヴなどと同じく、ダイハツ最新のKF型となり、58psのNA、64psのターボの2種を設定。NAには4ATとCVT、ターボはCVTのコンビで、車重を考えればどれも十分にキビキビと走ってくれる。とくにターボとCVTの相性が良く、これまで手薄だった低速からの力強さが増した印象だ。ただNAでは、4ATとCVTの差を大きく感じる結果となった。とくに登り坂などでのスムーズ感、静かさではCVTの優位性がハッキリと出る。乗り心地は標準とカスタムで足を変えていると言うが、基本はほんわかソフト系。コーナーで大きく沈み込む感覚は好き嫌いが分かれるが、子供を乗せてのんびり走るにはピッタリだ。

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