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ボルボ V60がじわじわ売れているのはベースグレードの凄さにあるのでは疑惑

あか抜けた上にラゲッジ容量99リッター増。実用性も向上したV60

ボルボ V60がじわじわ売れているらしい。2018年9月にフルモデルチェンジして2代目となったV60ですが、2年連続日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したXC60、XC40というSUVモデルの陰に隠れてしまったせいなのか、多少影が薄かったのも事実でしょう。

しかし、2019年に入ってから5月までの販売台数を見ると、日本で販売されている輸入車Dセグメントのステーションワゴンで、1位のメルセデス・ベンツのCクラスワゴンの約3150台に次いで、売れているのがV60の約1520台なのだそうです。

アウディ A4アバントがビッグマイナーチェンジ、BMW 3シリーズツーリングがフルモデルチェンジを控えていることを差し引く必要はあるにせよ、それでもV60がCクラスワゴンの約半分も売れているというのは、大健闘と言ってもいいかもしれません。

というわけで、6月にPHEVのお買い得グレード「T6 ツインエンジン AWD モメンタム」の追加と既存グレードが一部改良を受けて2020年モデルとなるのを機に、編集が試乗の機会を得たので、あらためてV60にスポットを当ててみたいと思います。

昨年V60がフルモデルチェンジした際に、恐らく大多数の人がその端正なマスクや伸びやかなフォルムを見て、「先代に比べてかっこよくなった」と思ったことでしょう。先代オーナーには失礼ではありますが、はっきり言ってしまえば、あか抜けたな、と。

真面目なだけが取り柄だった優等生が、同窓会で久しぶりに会ったら、ジムで鍛えた引き締まったボディに、仕立てのいいスーツを着こなしていて、しかも趣味はフライフィッシングとか、とてもじゃないけど太刀打ちできない感と言いましょうか。

ボディサイズを詳しく見ていくと、先代に比べて全高が低く(-45mm)、全長が伸びて(+125mm)、スラっと伸びやかなスタイルになったV60。さらに、新プラットフォーム「SPA(スケーラブル・プロダクト・アーキテクチャー)」の採用で、フロントオーバーハングを抑えて前輪を前に出し、FR的なプロポーションも手に入れました。

ボディサイズはむやみに大きくなったわけではなく、全幅は日本での立体駐車場や取り回しなどに配慮して、1850mmと先代比で15mmほど狭くなっていたり、伸びた全長はラゲッジスペースの容量アップ(+99リッター)に、95mm伸びたホイールベースは後席ニースペースの拡張(+36mm)に生かされたりしています。ちなみにV60のラゲッジ容量は529リッターで、前述のライバル3モデルに対して、5~15%ほど余裕のある数値となっています。

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