新型マツダ3雪上試乗 クルマ作りにおいて重要なのは「骨盤」だった!?
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:マツダ
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:マツダ
さらに面白いのがもう一人のマツダが誇る独自発想エンジニア、制御のオーソリティ、梅津大輔さんによる次世代GVC(G-ベクタリング コントロール)あるなしテスト。
梅津さんはGVCの開発責任者。GVCとは一体なにかというと、コーナリング中に人がほとんど感じられない極小減速Gを発生させることで舵の効きを良くするというもの。これ自体オザワにとって広島自動車オカルトと呼びたいナゾ技術で、G変化はまったく感じないのに不思議とハンドルの効きが変わってくる。そして新型マツダ3はこれをさらに進化させたGVCプラスを採用。コーナリング中のターンアウトの瞬間に旋回外側のフロントタイヤに減速Gを発生させ、コーナリングの収束を良くするという。
このほかターンイン、ターンミドルと細かい最適制御を行っているのだが、これまたG変化は感じられないのにステアリングが確かに落ち着き、挙動もすっと収まる。まさしく続マツダオカルト! キツネに化かされているような不思議ハイテクなのだ。
最後に新型マツダ3全体の印象を。まだ詳しい馬力や構造が公開されてないが、エンジンのパワー感はもちろん、ステアリングのどっしり感、クッキリとしたセンター保持感、乗り心地、振動入力、静かさすべてがワンランク上がっているのがわかった。なによりクルマとの一体感が増し、感覚的には手の皮がまた1枚薄くなったような、それくらいのフィールを感じる。単純な技術レベルアップ以上に、人間の感覚により近い自然なフィードバックが返ってくるのだ。
実は原稿書きでも料理でも、なにが核かをハッキリと認識してから作ると別物になるものは多く、ペペロンチーノ1つとってもアルデンテやニンニクの扱いをハッキリ理解して作ると相当旨くなる。今回ムッシーがこだわった「骨盤」。骨盤をシートでしっかり支えることは何十年も前から言われていた自動車づくりのセオリー。そこにどこまで深いレベルで認識し、どこまで広げて作り込むか。新型マツダ3はそこをしっかりと仕上げてきた。
ということで、クルマのしっかり感がよくわかる雪道でそのレベルアップの一面をのぞかせた新型マツダ3。早いところ街中や高速道路、ワインディングでガンガン走らせてみたいぜ! って気分にさせてくれたのであーる。
ログインしてコメントを書く
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
【特集】レッドブルの非情なドライバー育成……しかし彼ら以上にドライバー育成に注力してきた存在はゼロ
前の車との「車間距離」めちゃ大事! でも運転中「どうやって」測る!? 「高速」や「一般道」で適切な車間を取る方法とは
まるでリアルRPG!? 目指せ鈴鹿8耐優勝! レーシングライダー石塚健が新チーム立ち上げを発表
【MotoGP】ホンダは思ったより大丈夫? アプリリアから加入のアルベシアーノ「革命は必要ない」
「これが普段使い!?」メルセデスAMG A35が“異次元”サウンドマシンに進化 Pro Shop インストール・レビュー by レジェーラ 後編
スーパーフォーミュラの改革は話題づくりだけじゃない。さらなる発展に不可欠な“制度整備”……ハンドボールリーグ元事務局長が荒地を耕す
スバル新型「S210」登場! 計算された“300馬力”の意図は? めちゃ速いのに室内が超快適なワケとは? 「“スゴい”スポーツセダン」についてSTI本部長に聞いてみた!
今や“シールドあり”が主流!? 「オフロードヘルメット」とは?
タナク、2.5秒差の3番手から虎視眈々「明日を楽しみにしている」/WRCスウェーデン デイ2コメント
ランチア「ストラトス」やアウディ「クワトロ」など貴重なラリーカーが富士を逆走!「トヨタ7」のエンジンにも火が入りました
Genbの『ハイエース』用ブレーキパッドが進化、同乗者や積載物にも優しい自然なフィーリング実現
神童アントネッリ……実は普通の18歳。好物は和牛!? 「鈴鹿を走るのは楽しみだけど、東京とか日本の色々な所に行ってみたい!」
【あなたはどっち?】クルマの購入は計画的に! 買うなら「ローン」か「一括」か問題を考える
クルマ好き男性にそっと教えてあげたい。同乗女性からの“格付け”をガタ落ちさせる「ヤバい仕草」4選
【すでに販売枠終了の噂】新型「GRカローラ」日本初公開。台数制限ナシでもまた買えないのか…?
【アルヴェルオーナー必見】「レグノ」の新作「タイプRV」は、後席の快適性爆上がり+運転も楽しめるタイヤだった
【高性能なだけではダメ?】新型GRカローラが先輩GRヤリスを超える“伝説の名車”に育つ鍵はナラティブ(物語)にあり
【今さら聞けない】車好きが得意げに語る「FF・FR」って何ソレ? 雪道で四駆が強い理由も解説
GRスープラ“最終仕様”日本初公開に「カッコいい」「生産終了が惜しい」の声…300台限定で今春投入
【本当はどうなの?】再々販「ランクル70」オーナー評価…燃費、盗難など「不便」は当り前。MT待望論も
【BEV戦略は撤回】ボルボの頂点「XC90」が末期でも大幅改良の背景。BEVより注目度も高そう
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!