1シリーズ国際試乗会 新型が実現した事は…
掲載 更新 carview! 文:五味 康隆 /写真:BMWジャパン
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2つめに、初代1シリーズの途中からでも採用したかったのではと予想できるのが、1.6リッター直列4気筒と直噴ターボを組み合わせた新開発エンジン。直列6気筒×直噴ターボから5年後の登場になる。
今回試乗した6速MT仕様の118iの直4直噴ターボは、1500-4500rpmという常用使用回転域で最大トルク250Nmを発生。ちなみに最大トルク220Nm仕様の116iもある。今回はその実力を確認できなかったが、低回転トルクが豊富なエンジンとの相性に優れる8速ATを、コンパクトカークラスに初採用しているのも注目だ。
エンジンはそのスペックから予想できるようにとても扱いやすい。ターボ技術の進化も貢献するが、フラットトルク特性が強く、ターボであることを忘れさせる力強さがあり、2.5リッター、いや3リッター級の自然吸気エンジンの感覚を抱く。
しかも直噴ターボにありがちな、高回転域で燃料供給量が不足して吹け上がりが悪くなる感覚もなく、下から上まで綺麗に気持ちよく回転が上昇。回転振動も抑えられ、スポーティにも走りやすい。
さらにいえば、BMWで今までこのような2.5リッタークラス以上の出力を求めると、直列6気筒エンジンしか選択肢がなかった。しかし、このエンジンが登場したことで、環境性能メリットだけでなく、直6→直4によるフロント周りの軽量化に伴う慣性モーメント特性向上など、走りにもアドバンテージを得られるので、今後は自然吸気の直6に変わるエンジンとも予想できる。
将来、BMWが直6エンジンに、320iの直4エンジンに採用するリーンバーン成層燃焼を取り入れて環境性能をクリアしつつ存続させる可能性もあるが、“あの”世界一とも評される直6の官能的な回転フィールを望む方は、今が自然吸気仕様の直6エンジンの最終の入手タイミングになるかもしれないことを覚えておいた方が良い。
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