モデューロXならではの味わいが面白い。シリーズ第4弾フリードに試乗
掲載 更新 carview! 文:山田 弘樹/写真:菊池 貴之
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そんなわけでフリード モデューロXは、普段の運転が楽しい。たとえば首都高速道路のような曲がりくねったカーブで、なんら気後れすることなくオンザレール感覚でハンドルを切ることができる素晴らしさは、ハンドリングといえば限界性能を云々してしまいがちな我々モータージャーナリストが今一度見直すべき領域での淡麗さである。もちろんきっちりと荷重をかけた領域でもこの足回りはしっかり機能するのだが、それは彼らにとってもはや当たり前のことなのである。
また高速巡航ではこの足回りに加え、エアロパーツがその走りを底支えする。その構成はフロントバンパー、エアガイドフィン、床下のパネル、そしてディフューザー形状を持たせたリアバンパーという定番のラインナップだが、アクセスが重視しているのはこれらのパーツが作り出したエアフローが、どのように車体を安定させるか。具体的には車体を横から見たとき、フリードにとってどこに「空力中心」を置けば前後のリフトバランスが整うか? を徹底的に考えている。なおかつ床下に流れる空気を軸として、左右のロールバランスまで整えているのだという。
こうした空力による車体の安定化は、フリードに比べより車体が長く大きなステップ ワゴン モデューロXでも、既に高い評価を得ている。ただし空力は体感しにくい性能だから、速度を上げるほどに高まるそのグリップ感や安心感に、その恩恵が現れているとしか判断できないのだが。ともかくモデューロXのエアロパーツは、もちろんカッコだけのパーツではないし、さらに言えばレーシングカーのように直接的なダウンフォースを獲得するためのものでもない。あくまで「モデューロX」としてのテイストを実現するために用意されたデバイスなのである。
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