“軽SUV”で不動の地位を築く「ハスラー」。デザイン、機能、走り…続々登場するライバルを圧倒し続ける理由とは？

スズキ ハスラータフワイルド

デザインから快適・安全装備までそつがない

ハスラーがここまで長く支持される理由のひとつは、デザインの完成度の高さにある。

丸型ヘッドライトにボクシーなシルエットという独特のキャラクターは、どの方向から見てもハスラーとわかる個性を持つ。派手すぎず、しかし軽SUVとしての“アクティブ感”をしっかり演出できており、男女問わず幅広い層に受け入れられている。

また、軽量なボディと小気味よい走りのフィーリングも魅力だ。

ハスラーは、スズキの新世代軽量高剛性ボディ構造「HEARTECT（ハーテクト）」を採用し、衝突安全性と軽快な走りを両立している。ターボモデルなら高速道路でも余裕ある加速を見せ、NAモデルでも街乗り中心なら十分な実用性を発揮する。

SUVといえども、日常の使いやすさを最優先した“軽らしいSUV”である点が、ユーザーの共感を呼んでいるのだ。

ハスラーの真骨頂は、そのユーティリティ性能にもある。

後席を倒せばフルフラットにでき、荷室には汚れに強い防汚素材を採用。アウトドア用品やスポーツギアを積み込むにも気兼ねがない。加えて、着座位置が高く見晴らしがよいことから、運転初心者や高齢層にも扱いやすい。

安全面ではスズキ最新の「スズキセーフティサポート」を搭載し、衝突被害軽減ブレーキや誤発進抑制機能はもちろん、人気装備のACCまで全グレードに標準装備。軽SUVでありながら、安全性能に妥協がない点もロングセラーモデルたるゆえんである。

2024年5月の改良では、コネクティッド機能や快適装備の充実を図った。WLTCモード燃費はNA・2WD車で25.0km/Lと、SUVスタイルでも優れた経済性を維持している。ユーザーの使い方に応じて、2WDと4WDを選べる点も魅力だ。