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クーペライクな華やかさ A5に第3のモデル登場!

よりデザインコンシャス

A4のセダンとアバントもある中でA5スポーツバックを買うのは一体どんな人かと言えば、まずはやはり量販モデルであるA4では満足できない人だろう。輸入車にはより特別な存在であること、あるいはデザインコンシャスであることを望むユーザーは必ず居る。かと言ってA5クーペは2ドアだけに選択肢に入らないとなれば、こちらに目が向く可能性は確かにある。

もっともアウディジャパンだって、これが大ヒットするとは考えていない。そのことは2.0TFSIクワトロだけという単一グレードの設定を見れば明らかだし、ドミニク・ベッシュ社長自ら「市場、需要は小さいかもしれない。」と言っている。但し、そのあとにはこう続くのである。「ですが、そのエレガンスで必ず存在感を示すことができるモデルとなるはずです」と。

2010年、アウディは更にニューモデル攻勢を強めてくる。その中でもこのA5スポーツバック、更に続いて登場するA7スポーツバックは重要な役割を果たすことになるはずだ。わずかに先立ってBMW 5シリーズGTも投入されたが、メルセデス・ベンツCLSクラスが先鞭をつけたこの市場は、絶対的な数は出なくてもブランドの艶の部分をアピールするのにもってこいなのだ。

特にこのA5スポーツバックは、CLSクラスや5シリーズGTのようなアッパーミドルの派生ではなく、身近なアウディであるA4のちょっと上という位置づけが巧い。価格も敢えてA5クーペよりわずかに安く設定されている。手が届きそうな存在感は夢を拡げ、購買意欲をそそるに違いない。

まだ復調には遠そうな2010年の輸入車市場。しかし、アウディは今年も大いに楽しませてくれそうである。

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