A3スポーツバック試乗 これぞエコ・プレミアム!
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:齋藤 正
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:齋藤 正
それからもうひとつ、A3のクレバーな印象を大きく高めているのがボディだ。アウディが「スポーツバック」と特別な名前を与えているように、コイツはまさに都会生活者にはもってこいの絶妙なパッケージである。
サイズは最もベーシックな『1.4 TFSI』で全長4290×全幅1765×全高1430mm。いわゆるハッチバック車ほど短くなく、ステーションワゴン車ほど長くない。ところが乗ってみると意外と広い。前後シートは前に身長176センチの私が座り、そのポジションのまま真後ろに私と同程度のサイズの人間が余裕で座れる。頭上はそれほどでもないが、とくにヒザ回りにスペースがある。ラゲッジスペースもこの状態で370リッター。まさしく大人4人が普通に生活し、短い旅行に使うには必要にして十分なサイズなのだ。
さらにデザイン。A3スポーツバックは全体はかなり極端な前のめりのクサビ型フォルムでありながら、リアの造形をあっさりシンプルに仕上げており、非常に上品かつスポーティ。なんというかオシリが小さく、ほどよく肉付きのいいスポーツマンのようなフォルムなのだ。
ただし、ここまでは03年のA3デビュー時と基本的には変わらない。今回のマイナーチェンジで重要なのは、最新アウディ車らしいディテールを備えたことだ。それはフロントのシングルフレームグリルがシャープにデザインし直されただけじゃない。最大のポイントは“目”だ。1.4リッターモデルではオプションだが、ヘッドライト上部に7個のLEDがポジションランプとして内蔵され、ハデな“まつ毛”を得た。ついでにリアのコンビランプも一新し、全体的に今風のライトがキラキラ輝く“目ヂカラ強い系”のアウディデザインになっている。同様にインテリアもアップデートされており、メータークラスターに高解像度ホワイトディスプレイを採用している。
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