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レクサス RX

スマートキー狙うリレーアタックの脅威と簡単な防止策

では、実際にどのような方法でクルマの窃盗がおこなわれているのでしょうか？

「自動車の窃盗と聞くと、物理的にドアロックを破壊したり、大型の重機を使用してクルマごと持ち去ったりという大掛かりなものをイメージする方もいるようですが、実際にはそうした方法はまず用いられません。

近年主流となっているのは『リレーアタック』という方法です。

これは、キーレスエントリー機能のついたキー（スマートキー）が発する微弱な電波を特殊な機械で増幅させ、キーが近くにあるとクルマに誤認識させるものです。

クルマは実際にキーが付近にあると判断するため、場合によってはごく短い時間でクルマの窃盗が完了してしまいます。

また、クルマを物理的に破壊する必要がないため、第三者がそのクルマを見ても盗難車と判断しにくいという問題があります。

一方、リレーアタックの対策は比較的簡単です。

リレーアタックはスマートキーから発せられる微弱な電波をキャッチすることで成立するため、自動車用品店などで手に入る電波遮断ポーチにキーを入れたり、あるいは金属製の缶のなかにキーを入れたりするだけでも一定の効果が期待できます。

また、集合住宅のように、キーとクルマの距離が離れている場合にもリレーアタックは難しいようです」