新型リンカーンMKX、伝統と“今どき”の融合
掲載 更新 carview! 文:九島 辰也/写真:中野 英幸
掲載 更新 carview! 文:九島 辰也/写真:中野 英幸
スリーサイズは全長4740×全幅1930×全高1685mmとなる。従来型とは誤差の範囲といった程度の変化だろう。サスペンションもフロントにマクファーソン・ストラット式、リアにマルチリンク式をそのままスライド。4WD方式も従来通り路面状況に応じるオンデマンドタイプで、FFを基本とする。
エンジンは変わった。従来よりも200cc排気量をアップした3.7リッターV6・DOHCを採用する。これは言ってしまえば、「マスタング」のV6と同じもの。吸排気に独立した可変バルブタイミング機構を持ち、最高出力で従来より40psプラスの309psを発揮する。その恩恵は走り出してすぐに感じられ、2トンを超える車重ながら、アクセルに対する反応とパワーアップをリアルに体感できる。
トランスミッションはこれまで同様6速ATだが、マニュアル操作ができる機能が追加された。シフトノブの横に付く「+/-」がそれで、これは通称“サム・スイッチ”と呼ばれる。サム(THUMB)は英語で親指のこと。親指で操作するスイッチという意味だ。
インターフェイスでは、“マイ・リンカーン・タッチ”が面白い。これはタッチパネル式の8インチモニターを中心に、操作系パネルやステアリング上のスイッチでオーディオやエアコン、ケータイなどを操作するものだが、それを“音声”でも認識してくれる。ステアリング上の“SYNC”スイッチがそれだ。が、ここで少しばかり問題が生じる。使用言語は英語オンリーで、かつその発音がネイティブ風でないと英語で「わかりません」と突き返されてしまう。でも、これは考え方によっては英会話のいい練習になる。自分の英語が通じるかということと、それに対するコメントのヒアリングが行えるからだ。外資系で働いている方、腕試しに是非!
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