パクリ時代は過去のもの。「上海モーターショー25」で見た日独の存在感喪失と中国車大躍進のリアル

上海モーターショー「アウディの広告」（写真：筆者提供）

アウディの意気込みが半端ない

地下鉄の駅からモーターショー会場へ向かう長い通路にも変化がありました。かつては、出展する自動車メーカーのポスターが、びっしりと隙間なく通路に貼られていましたが、それがほとんどゼロに。

そんな中で目を引いたのが、会場入り口の建屋一面にあるアウディの広告です。

なんと、今回、アウディを含むフォルクスワーゲン・グループは、フォルクスワーゲンで3つのコンセプトカー、アウディで5台もの新型車を発表していました。フォルクスワーゲンは、コンパクトセダンの「ID.AURA」、フルサイズSUVの「ID.ERA」、SUVクーペの「ID.EVO」の3モデル。

アウディは、「A5L」「A5L Sportback」「Q5L」「A6L e-tron」「E5 Sportback」の5モデルとなります。海外メーカーとしては、最大の投入量です。“フォルクスワーゲン激減”を挽回したいという強い意志を感じます。