新型5シリーズツーリングは新世代ディーゼルで静粛性向上。ミニPHEVも試乗
掲載 更新 carview! 文:菰田 潔/写真:BMWジャパン
掲載 更新 carview! 文:菰田 潔/写真:BMWジャパン
BMWでは新しいディーゼルエンジンからは全車にアドブルー(尿素)を使ったNOx対策をすることになった。これはもうすぐ迫っている厳しい排ガス規制のユーロ6cにパスするためだ。ユーロ6、ユーロ6b、ユーロ6cと徐々に高度な排ガス処理が必要になるが、BMWでは一気にユーロ6cまで達成した。
アドブルーを使うことのメリットは、特にエンジン負荷が大きいときに発生するNOxを、アドブルーを使った後処理で無くすことができるから、パワーを制限しなくても済む。必要なときには大きなパワーやトルクを出すことができるし、レスポンスや燃費でもNOxを気にしないでパフォーマンスを発揮できる。
アドブルーはどこから補給するのかというと、燃料の給油口の横にある青いキャップを外して入れる。まずはパッシブタンクと呼ばれる13リッターのタンクに入る。これは燃料タンクのそばにある。そこからポンプでエンジンルームにある9リッターのアクティブタンクに送られる。アクティブタンクにはヒーターが付いていて、極寒時でもアドブルーを使えるようにエンジンがかかっているときにはヒーターでスタンバイしている。
ドイツでの走行パターンでは1万5000kmくらい持つらしいが、200km/hオーバーで走るアウトバーンがない日本ではもっと伸びるはずだという。アドブルーがタンクになくなったら法律上エンジンがかからないプログラムになっている。もちろん事前に知らせてくれるし、BMWのディーラーで整備していればまず問題は起きないはずだが、最悪の場合には今日本のほとんどのガソリンスタンドで入手できる。日本の大型トラックはアドブルーを使っているからだ。
ドイツと日本の販売開始の時期の差はほとんどなくなっているが、まずは523dツーリングから入荷するだろう。しかし530dツーリングの味を知ってしまったいま、6気筒のディーゼルエンジンも日本仕様として入ってくることを期待したい。新型5シリーズツーリングは、見かけの変化は最小限だが、中身の進化は目をみはるばかりの上質感、快適性を備えてきた。
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