BMW 5シリーズ ツーリングに試乗。日常領域でも満足できる直6ターボの魅力
掲載 更新 carview! 文:塩見 智/写真:篠原 晃一
掲載 更新 carview! 文:塩見 智/写真:篠原 晃一
ところで、これまでBMWのウインカーレバーは、右左折時に上げても下げてもレバーが元に戻っていたが、新型ではこのうちウインカーレバーが変更され、他の多くのクルマ同様、上げれば上がったまま、下げれば下がったままのタイプになった。半年前、セダンの試乗時にどうして気づかなかったのだろうか。ともあれこれは福音だ。元に戻るとどうも使いづらい。BMWオーナーはどう考えるだろうか。ちなみにレクサスもBMWに追従して元に戻るレバーを採用するが、BMWはイチ抜けた格好だ。
同様にATセレクターレバーも親指でスイッチを押しながら手前へ引いてDに入れても奥へ押してRに入れてもレバー自体は元のポジションに戻るが、こちらは従来通り。メーター内などに表示が出るとはいえ、D、N、Rのうちどの状態にあるかが手元でも一目瞭然であってほしい。DやRにきちんと入っても、操作が不十分でNのままでも、レバーが同じ位置だと直感的操作を妨げると思う。ただZF社製のATを使う複数のブランドがこのタイプを採用するため、BMWだけがやめたいと考えても簡単ではないのかもしれない。
ボルボ・カーズが2019年以降はIC(内燃機関)のみのクルマは売らないと宣言したり、フランスが2040年までにICの販売をやめる方針を打ち出したりと、乗用車の電動化の波が一気に加速し始めた。あなたが何年ごとにクルマを買い換えるか知らないが、新車を買う人なら次か、次の次に買うのはHVかPHVかEVである可能性が高い。純粋なICの最後に何を選ぶか。540iの直6ターボだったら後悔しないと断言し、自信をもってオススメしたい。
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