ホンダN-VANはアイデア満載の意欲作。Nシリーズ次のターゲットは軽SUVか!?
掲載 更新 carview! 文:塩見 智/写真:篠原 晃一
掲載 更新 carview! 文:塩見 智/写真:篠原 晃一
床下エンジン、後輪駆動のライバルに比べ、最も違うのが荷室だ。N-VANの2名乗車時の荷室長は1510mmと、例えばスズキ・エブリイのそれ(1910mm)に対して400mm短い。N-VANはフロントにエンジンがあり、その後ろに乗員が乗り、その後ろが荷室なのでどうしても短くなる。いっぽうN-VANの荷室高は1365mmと、1240mmのエブリイに対し125mm高い(ハイルーフ同士の比較)。これはN-VANの床下にエンジンがないので荷室床面地上高が525mmとエブリイの650mmよりも低いからだ。荷室幅はN-VAN1390mm、エブリイ1385mmとほぼ一緒。要するにN-VANの荷室は前後に短く天地に広い。
しかし荷室長は軽商用車の命ともいうべきスペックだ。軽商用車業界では昔から建築資材であるサブロク(910mm×1820mm)のコンパネ(コンポジットパネルの略。コンクリート型枠用のベニア合板)が入るかどうかという使い勝手の基準が存在するという。荷室長が1900mm台のエブリイやハイゼットカーゴの荷室にはこれを平置きできるが、1500mm台のN-VANにはできない。
これを解決すべく、開発陣は助手席の背もたれを前へ倒せるだけでなく、席全体をダイブダウンさせて荷室床面と段差のない状態をつくりだすことができるようにした。運転席以外はフラットな床面というわけだ。これを利用すれば最長で2635mmの長尺物を積載可能。サブロクコンパネを平置きすることはできなくても、立てて置くことができるようにした。
と同時に、サイドからも長尺物を出し入れできるよう、センターピラーをなくし、助手席ドアとリアスライドドアを開けた状態で最大1580mmの幅の開口部を実現した。助手席ドア後端とリアスライドドア前端に強度をもたせることで、閉めた状態であれば剛性が確保されるようになっている。少なくとも走行中に左右の剛性差を感じることはなかった。
エブリイやダイハツ・ハイゼットカーゴも助手席の背もたれを倒すことはでき、N-VAN同様の長尺物を積載可能だが、助手席自体を格納することはできないので、例えばバイクを積載しようと思うとN-VAN一択になる。N-VANはさまざまなアイデアを盛り込み、互角の積載性を確保した。ライバルのどちらの荷室が使いやすいかは用途による。
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