“軽さ命”のスズキはなぜ新型SUV「eビターラ」に重いBYD製バッテリーを採用したのか? その戦略を読み解く
掲載 carview! 文:koensha 36
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スズキがLFPバッテリーを選んだ背景には、欧州で適用予定の「ユーロ7」規制も関係している。
ユーロ7といえば排ガス基準の厳格化で注目されがちだが、BEVやPHEV(プラグインハイブリッド)などの電動車両にも適用される項目がある。その1つが「バッテリー性能の長期維持」である。
ユーロ7では、8年間もしくは16万kmの走行後においても、バッテリー容量の72%以上を維持することが求められる。この要求に対してLFPバッテリーは、構造的に安定性が高く、寿命性能も高いため、適しているとされた。
eビターラの開発計画が始まったのは今から4~5年前。当時、LFPバッテリーは自動車用としてはまだ主流ではなかった。
それでもスズキは、あえて三元系を選ばず、LFPを選定した。規制対応やコスト、安全性を見越した上での判断であり、結果的には時代の流れに合った選択だったといえる。
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