「マツダ6」はなぜ生産終了したのか? ヒットした初代アテンザから最終型までの販売台数から見えてくるその理由とは
掲載 carview! 文:大音 安弘 99
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2018年6月に大幅改良を実施したアテンザだったが、2019年7月の一部改良で、初代以来となるガソリンターボの2.5L直列4気筒ガソリンターボエンジン搭載車を追加すると共に、名称を世界共通の「マツダ6」に改めることを発表。この名称変更は、3代目アクセラからのフルモデルチェンジを図り、2019年5月に登場した新世代商品群の第一弾となる「マツダ3」にならったものであった。
ただ、3代目アテンザの年間販売台数は、徐々に下降の道をたどることになる。その背景には、SUVやミニバンの需要の高まりが挙げられる。マツダ自身も、CX-5のヒットがブランドの復活へとつながった。また市場でも、セダンとステーションワゴンのニーズの縮小がより強まった時期でもあった。
アテンザからマツダ6への名称変更後、年間販売台数が急速に落ち込んでいるが、その背景にこそ、2020年以降はコロナ禍の影響がある。日本の乗用車の新車販売も、2020年から2022年まで前年割れを記録している。
さらにコロナ禍の個人の移動手段として、多人数で移動が可能なミニバンの人気が高まったことも見直されるきっかけとなった。その流れを受け、マツダもミニバンこそ手掛けなかったが、SUVラインアップを強化し、時代のニーズに応えている。
・マツダ6(2019年8月発売~2024年4月生産終了)
2019年|1923台(※8月以降)
2020年|2993台
2021年|2354台
2022年|2046台
2023年|2433台
2024年|1419台
国内総販売台数:1万3170台
(※名称変更後の2019年8月以降の総数)
3代目アテンザ+マツダ6の国内総販売台数:8万8501台
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