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アウディスポーツの「R8 V10 plus」と「TT RS」にサーキット試乗

独特のビート感と切れ味鋭いコーナリング…TT RSクーペ

お次はショートコースに舞台を移し、こちらも先導車付きで「TT RSクーペ」を走らせた。個人的には今回が初試乗。朝から雲行きが怪しかったが、試乗する頃には雨が降って完全なウェットになってしまった。だが結果的には興味深い試乗となった。滑りやすい路面を走ることで、シャシー性能の高さがより明確になったからだ。

R8 V10 Plusに比べれば気軽に乗れるとはいえ、TTシリーズ最強のTT RSクーペは400psの2.5L 直列5気筒ターボエンジンを搭載。ひと昔前のスーパースポーツ並のパフォーマンスを誇るとあって、ウェットのなかでは慎重なペースで走りだした。さほどスピードが高くなくても、ボディがガッチリとしていてサスペンションはスムーズにストローク、タイヤが路面にしっかりと押しつけられている確かな接地感が伝わってくる。アップダウンや路面のうねりが多いショートコースを走っていても接地性の変化が少なく、たとえタイヤが滑ったとしても安心して操れると直感したが、ペースを上げていけばそれは確信に変わるのだった。

スポーツモードにすると後輪への駆動力配分が増える専用設定のクワトロ・システムは安定性と俊敏性のバランスが絶妙。コーナー入り口ではノーズをスーッとイン側へ向けることが容易く、そこからアクセルオンに移ればどっしりと姿勢が安定する。まるでFRのよう、とまではいかないが曲げにくい感覚などまったくなく、しかも多少姿勢が不安定方向へいったとしてもアクセルワークで素早く安定させられるから安心だ。さらにフロントの駆動も上手く使えば、驚くほど早いタイミングでアクセルを踏みこんでいけることも痛快。加速しながら旋回力が増していく感覚を伴いながら、強烈なトラクションでコーナーを立ち上がっていく。

直列5気筒ターボのエンジンは独特のビート感があって心地良く、トップエンドのキレの良さが魅力。直列4気筒ターボのライバル達よりも断然興奮度は高く、過給器付きとしては異例に回して楽しめるユニットだ。公道で性能を引き出しきることは不可能ではあるが、R8に比べれば速すぎないゆえの楽しさがある。普段使いしながら、たまにサーキット走行を楽しむのなら、TT RSクーペは非常に満足度が高いモデルだろう。十分な速さと使い切れる楽しさのバランスが高いからだ。

雨脚が強くなったため、広場でのパイロンスラローム等は試さなかったが、初心者でも安心して走りを楽しめ、トレーニングにもなるプログラムなのでオススメだ。公道では試すことができないハイパフォーマンスカーの性能を存分に楽しむことができるのが「アウディスポーツ・ドライビング・エクスペリエンス」。限界の領域を体験できるので、安全運転への意識も高めてくれるはずだ。

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