スバル STIが手掛けた2モデル、WRX S4 tSとXV ハイブリッド tSに試乗
掲載 更新 carview! 文:佐野 弘宗/写真:中野 英幸
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前記のとおりエンジン本体には手が入っていないものの、吸排気系の変更によって高速域の過渡トルクが最大10%アップしているという。もちろん、S4はもとからすこぶる速く、今回もノーマルとの差が単独で乗って明確に分かるほどではないが、どことなくレスポンスに鋭さが増した気がする。よりヌケが良くなったサウンド効果も大きいのかもしれない。
パワートレーンでエンジンより注目すべきはCVTオイルクーラーが大容量化されたことだろう。(とくにハイパワーエンジンと組み合わせた)CVTは、調子に乗ってマニュアルモードを多用すると、一般の山坂道でも十数分から数十分で過熱してフェイルセーフモードに入ってしまうケースが多い。
大容量オイルクーラーを装備したtSのCVTは、STIのテストによるとサーキット走行の稼働周回が約1.8倍になったといい、あのニュルで数周のアタックをしてもへこたれないという。もっとも、オイルクーラー効果は大量の走行風が供給されるサーキットのような高速走行のほうが大きく、低速でクルクル変速するジムカーナ走行のほうが厳しいらしい。
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