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ポルシェ「911」の変革は水冷化のみに在らず。「964」はフルタイム4WDで武装した革命的モデルだった

フルタイム4WDを採用した「964カレラ4」

最大の注目点は、フルタイム4WDのカレラ4である。リアオーバーハング部にフラット6ユニットを搭載した911は、RRならではの優れたトラクション能力を持つ反面、高速域のスタビリティ確保と、コーナリング性能のリファインが永遠の課題となっていた。911の進化の歴史は、スタビリティとコーナリング性能向上の歴史でもあった。

その課題を一挙にハイレベルに押し上げた回答がカレラ4だった。カレラ4は、先進のフルタイム4WDシステムを採用。電子制御多版クラッチによるデフロック機構を備えたプラネタリーギア式センターデフを持ち、前後のトルク配分は31対69に設定していた。

このメカニズムは、エンジニアリングディレクターのヘルムート・ボット氏によると「アウディ クワトロのパフォーマンスにインスピレーションを受けたメカニズム」であり、かつてのパリ・ダカールラリー優勝マシンや、1986年に登場したスーパースポーツの「959」の経験を生かして実用化したものという。ちなみにフルタイム4WD化のため、964のモノコックボディは完全な新設計になっている。正真正銘のフルモデルチェンジだったのである。

カレラ4の走りはまさに鮮烈だった。従来の3.2Lから3.6Lへと拡大し、250ps/31.6kgmを発揮するツインプラグ方式のM64型空冷エンジンは、ポルシェ製フラット6(水平対向6気筒)ならではのシャープなレスポンスはそのままに、さらに数段のポテンシャルアップを実現していた。

前後ともトーションバー式ばねからコイル式ばねへと一気にモダナイズした足回りも、能力を一気に引き上げていた。

(次のページに続く)

>>革命的だった「964型」を写真で詳しくチェックする

◎あわせて読みたい:
>>新型「マカン」日本発表イベントが増上寺で開催。“ミスターマカン”が語るその魅力とフル電動化のメリット

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  • 2025/4/09 08:04

    違反報告

    1998年に5年落ちのカレラ4に乗りました。
    当時はR33GT-RVスペック新車と同じ価格帯で悩んだ事を思い出します。
    憧れの911ではありましたが、RRの2WDの宿命である限界域のテールハッピーの恐ろしさを知人から何度も耳にしメディアからも情報を得てました。
    それでもミーハーとして911に乗りたく、同じ4WDのGTRと悩みに悩んだ末の選択でした。
    走行3万kmの愛車が来てすぐに、足回りだけをリファインし乗りまくりました。
    雨も風も物ともしない直進性能にオンザレールのコーナリングに感動ひとしおでした。
    前後トルク配分は一定でしたので、GT-Rのアテーサの様なお釣りは来ない限界域も何度か体験できました。
    金欠でエンジン等には手を入れる事はありませんでしたが、図らずも空冷最期の911を
    味わい尽くせました。
    貧乏911ライフを6年過ぎた時、貰い事故で後側が大破しお別れとなりました。
    空冷の高騰前でラッキーでした。

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