新型「エルグランド」よ、いまさら「アルファード/ヴェルファイア」と戦うのか? 16年ぶり刷新に宿る“わかりにくい魅力”の行方
掲載 carview! 文:伊達軍曹 111
掲載 carview! 文:伊達軍曹 111
おおむね以上のような理由により、大変失礼ながら筆者は「アルファード/ヴェルファイアを凌駕する台数、あるいは匹敵するほどの台数が売れることはたぶんないだろう」と予想するわけだが、それとまったく同じ理由に基づき、「新型エルグランドはそこそこの数が売れるだろう」とも予測している。
なぜならば、「メジャーすぎるアルファード/ヴェルファイアは嫌!」と考えるマイナー好みなユーザーや、根っこの部分ではフランス車的なモノを愛しているマニアックなミニバンユーザー、あるいは自ら試乗したり、自分が信頼している硬派自動車評論家やYouTuberなどが試乗した結果下した評価に納得した「ブランドにはこだわらない。とにかく自分は“いい車”が好きなのだ」と考える正統派な自動車好きなどにとっては、新型エルグランドはなかなか刺さる一台であるからだ。そういった層の各位は、こぞって新型エルグランドを買うだろう。
そういった各位が新型エルグランドを購入する結果、平均的な月販台数が何台になるかはもちろんわからない。だがホンダ ステップワゴンの販売台数を、参考データとして採用することはできるかもしれない。
ご存じのとおり、5ナンバー(級)ミニバンの世界ではトヨタ「ノア/ヴォクシー」が二大定番として君臨しているわけだが、だからといって、他の同クラスミニバンがまったく売れていないわけではない。
例えばホンダ「ステップワゴン」は「ノア/ヴォクシーは嫌」「トヨタは好きじゃない」的な人、あるいは純粋に「ステップワゴンこそが素晴らしいミニバンだ」と考えるユーザーなどに毎月、ある程度以上の数が確実に購入されている。
そんなステップワゴンの、2025年度上半期における販売台数は2万6600台。大定番であるノア/ヴォクシーを合計した台数の約35%である。
このパーセンテージを新型エルグランドのモデルケースとして採用してみると、2025年度上半期のアルファード/ヴェルファイア合計台数×35%は1万9414台。そしてそれを6で割ると3235台ということになるので、ざっくり「新型エルグランドの通常月における月販台数は3500台ぐらい=販売台数ランキング20位前後」というのが、さしあたって筆者の予測である。
筆者の予測が当たるかどうかはさておき、もしも的中したとしたら、そして新型エルグランドの月販目標台数がもしも3000台程度であったならば、新型エルグランドの商品企画および販売政策は「十分成功した」ということになるのだろう。
(終わり)
(写真:トヨタ、日産、ホンダ)
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