日本にシビックは要るのか要らないのか…タイプ Rならいいかも!?
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:篠原 晃一、本田技研工業株式会社
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肝心の走りですが、ポイントはタイプ R史上最強の320ps(先代比+10ps)&400Nmの新型2リッターVTECターボや、よりコクコク気持ち良く決まる改良型6速MTやスムーズ作動のヘリカル式LSDもそうですけど、なによりも乗り心地。
ホント、これがタイプ Rか? ってビックリするほどの重厚かつしなやかな乗り心地です。このテイストは歴代タイプ Rには無いもので、明らかにワールドワイドのスポーツカー市場を狙ったもの。
それと「COMFORT」「SPORT」「+R」とスイッチで3つの中から選べる走行モードのうち、一番快適なCOMFORTはもちろんSPORT、さらに+Rでも予想以上に快適。もちろんSPORT方向に行くにつれ、硬くなりますがヘビーなチューニングカーにありがちな揺さぶられ感を伴うものではなく、実に上質。これはシビック全体で新採用したマルチリンクのリアサスが間違いなく効いていて、ストロークを稼ぎつつもちゃんと踏ん張れる足回りになったわけです。
エンジンも1.0リッター当たり160psも絞り出すターボでありながら、わずか2500rpmで最大トルクを出すので扱いづらさは微塵もなし。スタートでエンストしそうになることなど皆無。
最後にシビれたのがハンドリング。もうね。物凄くガッチリしていて、トルクステアはほとんど出ないし、ハイパワーFFスポーツにありがちな荒さ、不安定感は全くなし。それでいてコーナリング中にアクセルをベタ踏みしてもヘリカルLSDがいい具合にノーズをインに引っ張るから過剰なアンダーステア感も出ない。
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