【意外と知らない】「エンジンの緊急停止」の方法。重大事故を避けるために知っておくべきやり方と注意点

トヨタ クラウンスポーツ

「エンジンの緊急停止」が必要となるケース

予期せぬトラブルとしてあげられるのが、走行中にアクセルペダルから足を離しても減速せず、逆に車両が加速し続けるといった異常が起きるケースです。

このような異常が起きる原因には、フロアマットがペダルに引っかかってしまう物理的な問題に加えて、電子スロットルの制御不良やECU（電子制御ユニット）の誤作動など、電子制御系の不具合が関与している可能性があります。

また、一定の速度で走っていた車両が突然加速したり、ブレーキを踏んでも制動力が弱く感じられるような場合には、制御システムの異常作動によるものと考えられることもあります。

近年のクルマでは、運転支援機能や各種電子制御システムが複雑に統合されており、何らかの要因でその一部に不具合が発生した場合、想定外の挙動を示すこともあります。

また、高齢のドライバーが運転中に体調不良を起こし、意識を失ったままアクセルを踏み続けたことで制御不能となり、重大な事故に至ったという事例も報告されています。

こうした非常事態に直面した際、最終的な安全確保の手段として「エンジンを停止する」という判断が求められます。

操作方法やその影響については、車種ごとに定められた手順を事前に確認しておくことが、安全確保につながる“大切な備え”となります。