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ついにフルモデルチェンジするGクラスの内装と、予想イラストも公開

初代Gクラスはイランの戦闘用車両として開発された

「アイコン」という言葉は、現在ではコンピューターのソフトウェアをわかりやすく表現した絵柄のことを指すが、「アイコニック・デザイン」と言うと、長い間変わらない個性的なデザインのことを指す。すなわちコカ・コーラの瓶、レイバンのサングラス、コンバースのバスケットシューズ、リーバイスのジーンズなどが挙げられる。

自動車の世界に目を向けると「ミニ」「フォルクスワーゲン ビートル「ポルシェ 911」などが候補に上がってくる。そしてメルセデス・ベンツはこのリストに「Gクラス」を加えてきた。確かに発売以来38年、基本デザインを変える事無く30万台以上が販売されたGクラスにはその資格があるかも知れない。

我が物顔で走り回るSUVが柔(やわ)に見えるほど武骨で頑丈なボディを持ったGクラスのルーツは、やはり軍用である。1972年、当時ダイムラー社の株を18%所有していたイランの大富豪モハメド・レザ・パーラヴィの要請によって、イランの国境警備や戦闘に使う車両として開発が始まったのだ。ダイムラー社はこの作業をオーストリアの4WDスペシャリストであるシュタイア・ダイムラー・プフと共同で行っている。

ダイムラー社はこの「ゲレンデヴァーゲン(ドイツ語でオフロード車)」をドイツ軍にも売り込んだが、残念ながら採用されたのはフォルクスワーゲンの「イルティス(タイプ183)」だった。ちなみにDr.ピエヒ(後のアウディ社長)はイルティスの4WD走破性からインスピレーションを得て、クワトロを提案したと言われている。

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