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e-up! でエコラン、クルマの“電化”最前線!

EVだから実現できたスタイリング

一方、2011年に発売されたエンジン車の「up!」は、FF形式を採用したにもかかわらず、コンセプトカーそのままの機能性と姿を保っていた。全長3540×全幅1645×全高1495mmのスリーサイズはいくぶん拡大したものの、鬼才ワルター・ダ・シルバの手によって、オリジナルに近い愛嬌のあるスタイリングが与えられた。

e-up!では、元々のコンセプトであった「エンジンがフロントにない」ことを活かして、フロントマスクの変更が施されている。キラッと光るLEDランプがグリルの周辺に埋め込まれているのは、空気を取り入れる必要がないからできる技。鼻先にあるバッジの青い縁取りとあわせて、エコを主張している。日本やアメリカならエコ=グリーンだが、ドイツでは「ブルーエンジェル」というエコマークが1970年代から普及しており、青=エコのイメージが強い。

さらに、バンパーの形状を変更したり、フロア下に整流板を設けるなど、空気抵抗を低める工夫も施されている。その結果、e-up!の全高は1477mmと、エンジン車よりわずかに低い。

じっくり見ているだけでも面白いが、やはりクルマの評価は走らせてこそ。今回のエコランは、今年で5回目を迎えるベンスベルク・クラシック・ラリーにe-up!の一団も参加する形だ。ドイツ、イギリス、アメリカ、ロシア、オーストラリア、中国、南アフリカ、そして日本の8カ国から代表選手(?)が集まり、エコラン大会のルール説明を受ける。配点は、コマ図を元に制限時間を基準にゴールを目指し、4カ所のSSをクリアした成績も加味するというクラシックカー・ラリーで一般的な項目に加えて、"電費"も点数化して加算される。

いよいよ、緊張のスタート。この夏、VWブランドの開発担当役員に着任したばかりのハインツ=ヤコブ・ノイサー博士の旗振りで8カ国対抗「e-up!」エコ・ラリーが始まった。アップダウンの激しいカントリー・ロードをぐるりと回って、小高い丘の上にあるベンスベルク城のゴールを目指す。始めはEV界の重鎮にステアリングホイールを預け、助手席でコマ図片手に道案内とペース配分を伝えるコドライバーの役を仰せつかる。ノイサー博士も館内さんも、電費だけ考えれば40~60km/hが理想的だと教えてくれたが、計算によれば平均時速で40km/h前後、停車時間などを考慮すれば、走行中は60~70km/hあたりをキープして走らないと、規定タイムで走りきれない。

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