I-PACEはジャガーの思想が反映されたクルマ屋らしい完成度を持つEV
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:菊池 貴之
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3メートル近いホイールベースの持ち主だけに、室内は広い。大柄な男性4人が乗り込んでも問題なしだ。ラゲッジスペースも十分に実用的。3列シート前提のテスラ・モデルXはもちろん、セダンのモデルSと比べると、後席の床面がフラットでないとか、前後あるうちのフロント側ラゲッジスペースが小さいとか、実用面でのディスアドバンテージはある。しかし、だからといって狭苦しいとか荷物が積めないとか、そんな苦情が出るようなレベルではない。荷室容量はフロントが27L、リアが656L。後席を倒せばリアは1453Lまで拡大する。
特筆したいのがインテリアの質感だ。シートの形状、レザーのタッチ、メーターやダッシュボード、センターコンソール周りのデザインなど、あらゆるところにジャガークォリティとレンジローバーテイストが注入されている。大型タッチスクリーンをポーンと置いたテスラのシンプルさもあれはあれで衝撃的だったが、I-PACEのようなラグジュアリー感はない。ホテルになぞらえればリッツ・カールトンとマリオットぐらいの違いがある。1000万円級のプレミアムカーを買う人にとって、この部分は間違いなくI-PACEの大きなアドバンテージになるだろう。
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