次世代ロータリーの息吹 マツダRX-8が大幅改良!
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:齋藤 正
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:齋藤 正
マツダだけが手がける唯一のロータリーエンジンを新世代版へ進化させ、市場に復活させたRX-8も登場からすでに5年が経過した。RX-8登場以前、マツダとフォード間でロータリー存続が激しく議論された。だが意外だったのは当時フォードから来て社長となったジェームス・ミラー氏と開発トップとなったマーチン・リーチ氏が、フォード側の「ロータリー存続NG」の意見に反対してロータリーを存続させた。さらに新世代ロータリーエンジン搭載車(=後のRX-8)の企画開発では、先のリーチ氏の後を継いだフィリップ・マーテンス氏が後押ししたという。そう考えると、フォード傘下となった他のブランドがフォードの意見を聞いた挙げ句に業績低下して売られたのとは裏腹。事実マツダは彼らの後押しにより自身のコアテクノロジーを復活させ、その後企業としても業績を回復、今やフォードから高い信頼を受ける。ただそんな素晴らしいストーリーとは逆にRX-8は当初の販売計画に未達なのも事実だ。RX-8の登場時、売れ行きいかんでRX-7復活もあると関係者は語ったが、残念ながら未だ次期RX-7の姿が見えないのがその証。もっとも次期RX-7のプロジェクトそのものは存在しているのだが…。
そう考えるとロータリーエンジンは今、再び存続の危機にあることは間違いない。今後クリアすべき燃費や排ガス性能を考えると出力とのバランスの確保において厳しいのが現状だ。昨年の東京モーターショーで登場した排気量拡大&新技術搭載の「16X」はある意味それらを払拭する次世代のコンセプトだったといえる。果たしてマツダはこれを市販化できるだろうか? またこれを搭載するモデルとして次期RX-7はあるのだろうか…?
ひとつひとつを細かく見ていくと、まだ決して明るい状況だとはいえない。しかしこのRX-8がもう少し台数を稼げれば次世代ロータリーもRX-7もグンと現実味を帯びたものになることは間違いない。そしてもちろんマツダは来るべきときに備えて、次期RX-7の構想をプロジェクトとしてスタートさせている。その方向性は一切不明だが、マツダとしては是非復活させたい強い意志はあるようだ。そうした意志を貫いてもらうためにはもちろん、我々ユーザーがマツダ、そしてRX-8をサポートすることが一番大きな要素になる。その意味でも、大がかりなMCを果たして実に魅力的になったRX-8の今後の販売に期待したい。
ログインしてコメントを書く
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
ジュリエッタ・ユーザーを呼び戻す? アルファ・ロメオ・ジュニア・エレットリカへ試乗 HVも登場!
160万円でガルウイングドアが買えた! トヨタ「セラ」はバブルが生んだマイクロスーパーカーでした…今見ても新鮮なデザインに再注目です
オコン&ガスリーの幼なじみペアがダブル表彰台に感無量「最終ラップ、カート時代に思いを馳せた」アルピーヌは6位に
F1がまだ「めちゃくちゃ」だった頃の話 ひどいチームで溢れかえった80~90年代 歴史アーカイブ
ジャガー、英国で新車販売終了 ラインナップ総入れ替え 2026年まで中古車のみ
特別な青を纏ったベントレー「ベンテイガS」完成! 英国ファッションデザイナーとコラボした限定車は、電動化延期が影響していた…!?
ホンダ新型「スーパーカブ×ハローキティ」初公開! サイドカバーの「飛び出すキティ」が凄すぎ! 超人気の「2大巨頭」奇跡のコラボで発売へ!
スペックはディーゼルに見劣りするトヨタ「ランドクルーザー250」のガソリン車 “気になる街中での印象”は? 充実した装備類で“コスパは最強”
真夏も真冬も車内で寝る必要があるトラックドライバー! アイドリングが御法度なイマドキの「冷暖房」事情
F1の新規ファンが増えない根本理由 75周年を機に開かれる未来への道筋とは?
「僕よりも大変な人たちがいる」アロンソ、激痛襲われるもサンパウロ完走でマシン修復のチームや豪雨被害バレンシアに勇姿見せる
【BMW 1シリーズ 新型】色々なボディカラーで楽しんで
4WD化&ターボエンジン搭載のガチGT-Four仕様! 北米トヨタが「GR86 ラリーレガシーコンセプト」発表
【トヨタ版の噂も】スズキ初のBEV「eビターラ」は多面体ボディと先進内装でBEV市場を席捲するか
あの「250」のオープンが想像以上にゴツカワ! トヨタが本気を出した「ランクルROX」の大量画像
【かっこいいぞ…】アウディ新型「A5」&「S5」公開! 実質A4の後継モデルはファストバックの5ドアとワゴンを設定
現行マツダ唯一のロータリーエンジン搭載モデル「MX-30」がマイナーチェンジ 価格は293万円から
レクサスの歴史的象徴「LS」が売れない3大要因と、次期型が“ふつうのセダン”にならない理由
“50位圏外”でスランプ続く「CX-60」。モデル末期「CX-5」と総合力ではどちらを買うべき?
白熱の王座争い!! 国内二大レースのSUPER GTとSF、最終盤の見どころと観戦時のポイントを解説
【最安グレード追加】レクサス最小SUV「LBX」に“エレガント”新設定 価格は420万円から
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!