新型ディスカバリースポーツに試乗。オン/オフ自在の多用途性
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:篠原 晃一
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:篠原 晃一
全長は4610mm。「マカン」や「NX」、「アウディ Q5」、「BMW X3」、「ボルボ XC60」といったライバルたちと比べてとくに長くはない。むしろ短いぐらいだ。にもかかわらず、ディスカバリースポーツはオプションで3列目のシートを用意している。13歳までの子供用という割り切った設計だが、なかなかどうしてこれがちゃんと座れる。
ヒール段差(シート座面と床面の距離)が小さいため体育座りのような着座姿勢になるが、最低限の空間は確保してあるし、シートの座り心地が思いの外いいため、標準的な体型の男性でも1時間程度ならなんとか座っていられる。7人乗車だとさすがに荷室容量はミニマムになるが、いざというときのエマージェンシーシートとしては上出来すぎるぐらいの快適性だった。
そんなエキストラスペースを持っているだけに、積載力は逞しい。4人分の遊び道具をたくさん積み込んで海や山へと繰り出す能力はイヴォークに大差を付けている。後席はゲート側からスイッチで倒すことができる4:2:4分割可倒式。センター部だけを倒せば4人乗車で長尺ものの収納も可能だ。多人数乗車を含め、多用途性はこのクラスのSUVのなかで群を抜いている。
ディスカバリースポーツのターゲットユーザーは、オンとオフをはっきり分け、思い切り働き、思い切り遊ぶ人たちだという。車名に含まれる「スポーツ」という言葉には、走りというよりは、アクティブな人たちのスポーティーなライフスタイルをサポートするという意味が込められている。
それでいて、ダッシュボード周りを中心としたインテリアにはそこはかとなく上質感が漂っている。ドレスアップして臨むパーティーから、週末のキャンプまで、ありとあらゆるシーンで活躍してくれるに違いない。
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