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走り出すとそれは、紛れもなくハチロクだった…伝説の「TRD N2 AE86レビン」が筑波で再び蘇った日

このクルマをねじふせられたら……すげぇな

驚いたのは、ステアリングの強烈な重さだ。

ターンインから切り込んで行くとパワステのないハンドリングに、スリックタイヤのグリップがダイレクトにのしかかってくる。筆者の力では押すだけでは不十分で、迎える手も一緒になって引き込んでハンドルを回した。

これこそが当時まだ現役だった土屋圭市選手をして、「このクルマをねじふせられたら……すげぇな。って思ったよね」(Hot-Version N2 富士ミュージアムのPVでも視聴可能!)と言わしめた、N2のハンドリングだ。

そしてレーシングスピードに乗せていかないと、N2は走らない。おっかなびっくりブレーキングする筆者の走りでは、その領域には乗せられないのだと、ハッキリわかった。

>>TRD N2 AE86レビンを写真で詳しくチェックする

タイトターンではABSのないブレーキペダルを本気で踏み込んで、高速コーナーでは躊躇なくマシンを放り込み、アクセルを開けていく。そのとき一瞬で転じるオーバーステアに適応できる技術と体力、なにより根性がないと、GTウイングなしのTRD号でタイムなんて出せないのだと思う。

それでも走り込むほどにその距離はどんどん縮まり、「もっと走りたい!」という気持ちが湧き上がる。それが、ハチロクというクルマの面白さだ。とはいえその頃には、腕パンパン。ユーズドのスリックタイヤは美味しいところもとうに無くなっていて、笑顔で走れるようになった頃には、1分5秒381を出すのがやっとだった。「新品で走ってみたかったな!」なんて言えるのも、クラッシュせずに走り終えることができたからだ(笑)。

ちなみにこの日は新品タイヤで谷口信輝選手が走り、9月の真夏日ながらも1分3秒773をマークしている。その美しい走りは『カープライム』で視聴可能(次ページに掲載)だからぜひご覧になって欲しい。

(次ページに続く)

◎あわせて読みたい:
>>【マメ号 vs BEV】86/BRZスタイルで実現した勝負の行方は!? 40th記念車&新グレードも

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みんなのコメント

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  • 2024/11/12 07:13

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    元祖とかじゃ無くAE86なんだよ。車名にハチロクなんて付ける馬鹿メーカーが40年前に発売したもの。
  • 2024/11/12 10:09

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    もはやN2レギュレーションも関係ないし、N2ではなくN2風の別物。
    元の原型を残したTS~N2は大好きですが、このシリーズのは別物として楽しんでいます。
  • 2024/11/12 08:26

    違反報告

    2007年のテスト走行中のエンジンブローの原因は、クランクシャフトがねじ切れる形で折れたからだったよね。
    当時桜井さんが修復不能と判断したのは、折れたクランクシャフトがTRD USA製の特注品で現存する最後の1本だったためじゃなかったかな?

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