ベントレー初のSUV・ベンテイガ試乗。日常域ではすべてが優雅な走り
掲載 更新 carview! 文:五味 康隆 /写真:小林 俊樹
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最初の驚きは車両重量が約2.5トンしかないことだった。ボディサイズや装備を考えると2.8~3トン弱を予想したが、アルミ素材などを駆使して従来の車体構造比で236kgの軽量化を実現し2.5トンを実現。超強力なエンジンと相まって、余裕の加速力を生み出すからこそ、ベンテイガの世界観に浸れるのだが、その極みは乗り味にある。
足回りは車重を利用した味付けだ。これだけ柔軟で乗り心地重視の足回りにしたら、真直ぐ走っている時でさえ路面のうねりでフワフワしそうだが、それを2.5トンの重さで上から押さえ付けている印象。瞬間的な入力にも柔軟に対応するエアサスの特徴もあって、路面からの入力に丸みが絶えずあり、ジワーッと大きな揺らぎで車体が動くような独特の乗り味を生んでいる。これがクルーザーに乗っているような優雅な心地よさを生み、飛ばそうという気持ちさえも収まってしまうのだ。その結果、22インチタイヤでも硬さなどは微塵も感じない。
通常、こうしたセッティングではカーブでグラッと大きくロールすることになるが、そこをカバーするのがベントレーダイナミックライドだ。他の高級SUVのように電子制御ダンパーを使って各足回りの動きをコントロールするのはもちろん、カーブで車体が傾くのを抑制するスタビライザーを電子制御で自在にコントロール。さらには電動パワーステアリングも統合制御して車体の無駄な動きを抑制している。
では飛ばすとどうなるのか? 率直に言うと2.5トンのボディが災いして、操作に対するレスポンスなどに鈍重さを感じることになる。極上に滑らかだった8速ATもギクシャクし出し、変速ショックを発生することもある。ブレーキの利きも不安だ。強引なハンドル操作をすれば、クルマはロール制御などで踏ん張ろうとするが、腰高感は否めない。子供ぐらいの身長なら簡単に死角に入る大型ボディは、交差点などでは急ぐほどに危険性を増すことになる。
そう考えると高額な車両代金を払えるだけでなく、優雅な走りができるゆとりも、ベンテイガのオーナーには求められるのかもしれない。
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