都会派SUVの象徴「ハリアー」がまさかの存続危機! マイチェン後倒しや北米不振の背景を解説
掲載 carview! 文:ピーコックブルー/写真:小林 俊樹、トヨタ自動車 62
掲載 carview! 文:ピーコックブルー/写真:小林 俊樹、トヨタ自動車 62
ある販売店関係者は次のように話します。
「少し前までは、2024年夏ころのマイナーチェンジがおこなわれるのではと言われていました。
あるタイミングからハリアーの値引き額も大きくなったため、多くの関係者が『マイナーチェンジはいよいよか』と予想していました。
ただ、2024年6月末現在では、ハリアーのマイナーチェンジに関するトヨタからの具体的な情報はありません。
これはあくまで予想ですが、現在のトヨタは、一連の不正問題の影響から生産体制の見直しをおこなっており、その影響が出ているのかもしれません」
一方、ある業界関係者は次のように分析します。
「ハリアーのマイナーチェンジが後ろ倒しになっているとすれば、それは北米における低迷が関係している可能性があります。
現行モデルのハリアーは『ヴェンザ』という名前で北米でも販売されていますが、その販売台数は年間3万台前後と日本市場の半分程度の規模です。
ハリアー/ヴェンザとプラットフォームなどを共有する『RAV4』は、北米市場で年間40万台規模の販売台数を記録することを考えると、その差は歴然です。
北米市場は、いわゆる“タフ系”のSUVの人気が高いことで知られていますが、ここまで大差がついてしまうのはトヨタにとっても予想外だったのではないでしょうか。
おそらく、現行モデルのヴェンザの販売台数が一定以上になるまでは、ハリアーのマイナーチェンジはおこなわれないというのが濃厚です」
(次のページに続く)
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