次期GRヤリスはボディ剛性が段違い!? S耐鈴鹿で披露された「工期1ヶ月→3日」に短縮する新溶接が凄い
掲載 carview! 文:編集部/写真:トヨタ、編集部 5
掲載 carview! 文:編集部/写真:トヨタ、編集部 5
驚くべきは完成までの時間だ。「GRヤリス Rally2」を製造するTOYOTA GAZOO Racing(TGR)のフィンランドの拠点(TGR-WRT)でも3ヶ月程度かかっていた作業が、SFAを使うとなんと3日でできるようになるのが見えているという。
トヨタは今回、安川電機と共同で、熟練工の作業を観察し数値化することで見えてきたノウハウを溶接ロボットに教え込み、条件や電流の流し方を工夫し半オートメーション化させることで工期を短縮させた。
「トヨタは60秒に1台クルマを生産している。今回、競技車両ということで“タクトタイム”という概念を取り払い、熟練工の皆さんがやっている以上に、ロボットがゆっくり丁寧に溶接するともっと良いものができるのではないか、というのが最初のコンセプト(川喜田氏)」
その溶接スピードは従来のおよそ1/10。1台でも多く作らなければならない市販車の生産とは真逆のゆっくりとしたスピードである。なぜゆっくり溶接するかと言うと“歪まない溶接”を行うため。従来は1本1本職人がパイプの歪みを矯正しながら微調整して溶接していたのだが、ロボットでは現物合わせの細かい微調整ができない。
「熱の入れ方を職人よりもゆっくりすることで歪みを抑制するというのが、今回の新しい技術(川喜田氏)」
その結果GRヤリスでは、ロールケージを3つモジュール(写真のデモ機では緑・オレンジ・黄色で色分け)として予め車外で製造(溶接)し、最後に車内で組み合わせることで工期を大幅に短縮できたそうだ。
「ボディが少しばらつきを持っていて、レーシングカーに最適な溶接位置があるので、最後の合わせはやっぱり人になる(川喜田氏)」
匠の技とロボットがハイブリッドした新しい溶接手法であり、その溶接痕は目がそろっていて非常に美しい模様を描いていた。
(次ページに続く)
◎あわせて読みたい:
>>購入後も覚醒し進化するGRヤリス。実際に試してわかった「サーキットモード」の“違い”と“凄さ”
>>トヨタが新型GRカローラ“エボ”公開。8速AT追加、トルク大幅アップ! 北米で今冬発売も日本導入は…?
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
特別モデル「F80」とは次元が違う! フェラーリの伝統を継承する「ドーディチ チリンドリ」は“新V12エンジンの恩恵”で快適性も抜群
5速MT搭載! トヨタの「“最新型”AE86」が凄かった! 伝説の「パンダトレノカラー」ד画期的“「テンロクNAエンジン」採用! 「AE86 G16E」実際の印象はいかに
トヨタ新型「ランクルe」登場は? 新型「ジムニーe」は白紙に? 本格「フレームSUV」の課題とは… 悩みは「Gクラスe」が解決?
モノコック全盛だがラダーフレームにしかない利点もある! クルマのボディ構造とメリデメ
突き詰められたFRの真髄! スバルSTIによる超本気チューンモデル 500台限定 「BRZ tS」サーキット試乗【10年前の再録記事プレイバック】
カワサキ「Z2」いよいよお化粧直し段取りへ突入 ~日本の至宝「空冷4発」を未来へ継承~Vol.22
6速MT搭載! トヨタの「“最新”AE86」が凄かった! 「旧車そのまま」デザインד漢”の「2シーター」仕様採用! 「最新ユニット」で復活の「AE86 BEV」実際の印象はいかに
【まるでFR車のような感覚】実効空力エアロパーツ体験会で感じる、ホンダアクセス30年の底力
無人のフォーミュラマシンが鈴鹿を激走! なぜこんな挑戦をする必要があるのか「A2RL」のCEOに直撃した
えぇなんで!? [ホンダアクセス]の実効空力”感”を体現する[フィット ]がマジでヤバい件
ニュルブルクリンクを7秒超短縮! 小変更 アウディRS3へ試乗 シャシー技術を大幅アプデ
BMWが日本で推進する取り組みの最前線を追う! 長谷川正敏 代表取締役社長インタビュー【自動車業界の研究】
「トヨタ産業技術記念館」と「元町工場」を見学して感じた、世界一の自動車メーカーの力の源とは
439万円でもお買い得!? 新型「セレナ オーテック・スポーツスペック」は上質さと走りのバランスが絶妙だった
現場が自ら教えてくれるクルマ作りの体験コンテンツ山盛り! ル・マンの名車も駆け抜ける「マツダファンフェスタ2024」レポート
白熱の王座争い!! 国内二大レースのSUPER GTとSF、最終盤の見どころと観戦時のポイントを解説
走り出すとそれは、紛れもなくハチロクだった…伝説の「TRD N2 AE86レビン」が筑波で再び蘇った日
【変わりゆく市場】トヨタの象徴「クラウン」2台はなぜカー・オブ・ザ・イヤー10ベストに落ちたのか?
【乗り比べ】走って楽しいホンダが帰ってきた! シビック「RS」と「e:HEV」の違いが悩ましい
2635万円のメルセデス・ベンツ「完全電動Gクラス」試乗 最重量級3トンオーバーの走りやいかに?
スペックも価格も「ランクル250」とガチ勝負!? ホンダ最強オフ性能の新型「パスポート」がかなり本気
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!