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ジャガー初の量産EV、I-PACEを日本導入。航続距離470kmで価格は959万円から

ジャガー・ランドローバー・ジャパンは9月26日、今年3月にジュネーブで初披露したEV(電気自動車)のクロスオーバーSUV「I-PACE(Iペイス)」を日本で発表しました。価格は959万円(Iペイス S)~1312万円(Iペイス ファーストエディション)で計4グレードが設定されています。メルセデス・ベンツ「EQC」、アウディ「e-tron」と9月に入って立て続けにプレミアムブランドから発表されているSUVスタイルのピュアEVですが、ジャガーの新型EVはどんな特徴を持つのでしょうか。

正面から見ると、フロントグリルの形状や「J」を並べたようなデザインのLEDヘッドライトといったジャガーファミリーらしい顔つきをもつIペイスですが、短いボンネットやクーペ風に傾斜したルーフラインなどによって、明らかに他のラインナップとは異なる独特のフォルムを形成しています。見るからに空気抵抗が少なそうな流線型ボディのCd値は0.29。風によって水滴が飛ばされるためリヤワイパーは省略しているそうです。

ボディサイズは全長4682×全幅2011×全高1565mm、ホイールベースは2990mm。キャビンを前方に置くキャブフォワード・デザインにより、余裕のある室内空間に加え、荷室も通常時で656L、2列目を畳むと1453Lまで拡大します。インテリアでは10インチと5インチのタッチスクリーンで構成されるインフォテインメントシステムが先進感を感じさせますが、物理的なスイッチも残されているので意外にすんなりと馴染むかもしれません。

気になる航続距離は、日産リーフ(40kWh)の2倍以上となる90kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載することで470km(WLTCモード)を達成。前後輪にモーターを各1基ずつ配置した4WDで、最高出力400ps、最大トルク696Nmを発生し、0-100km/h加速は4.8秒という高いパフォーマンスを誇ります。また、Iペイス専用に設計されたジャガー自慢のアルミボディは、同社史上最も高いねじり剛性を実現することで安定性や快適性も向上させているそうです。充電にかかる時間(0%から80%まで)は、日本では一般的なCHAdeMO方式(50kW)で約85分、普通充電(7kW)で約10時間、100kWの急速充電で約40分となっています。

編集的に気になったのはジャガー初のAI学習機能を備えた「スマート・セッティング」。リモートキーとスマートフォンのBluetoothを介してクルマに近づいてくるドライバーを認識し、ドライバーの好みに応じて温度設定や音楽、シート位置などを自動調整してくれる機能です。行動パターンや時間、場所、天候なども考慮してカスタマイズしてくれるそうですので、乗るほどに愛着がわきそうです。

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