ルノー コレオスに試乗 日&仏のイイとこ取り!
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:中野 英幸
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:中野 英幸
一方、肝心の走りだが、まさしく高級車で特に乗り心地はサイズやクラスを越えたものだった。
エンジンは既にムラーノなどに搭載されている170psの2.5リッター直4。
しかしチューニングが異なり、これまた日産製の優秀なCVTと組み合わせることにより、1.7トンと重めのボディをそれなりに走らせる。
ところがハンドリングはデュアリスとは違い、「軽さと切れで勝負!」なものではなく、しっとり上質な手応えと共に正確に走らせるタイプ。まさに高級指向だ。
なかでも乗り心地は、新開発のハイスピードダンピングコントロールショックアブソーバーや、取り付け部の強度と構造にもこだわったシートもあって非常に良好。この手のSUVにありがちなギクシャクさはほぼ皆無。
実際、データ上でもクルマに入る振動は周波数、強度共にライバル車とは比べものにならないほど小さいという。
そしてSUVならではの4WD性能も、完全に日産譲りで、エクストレイルなどでもジマンの電子制御システム、オールモード4×4-iを搭載。「オート」を選べば、リアに置いたカップリングデフが自動制御され、滑りやすい発進時には4WD、その後は路面状況に応じてFF、あるいはその中間と瞬時かつバリアブルに制御されるようになっている。
これはパートタイム4WDシステムとしては切り替えスピードが異様に速く、定評があるもので、滑りやすい雪道でも安心して走れるのだが、普段その存在を感じることはまずない。非常に優秀な安全運転の黒子が付いているということだろう。
そのほか最新SUVでは常識のHDC=ヒルダウンコントロールや、HSS=ヒルスタートサポートも装備。その上、日産にはないカードキーも採用しており、これまたルノー日産のいいとこ取り思想の結果だろう。
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