新型ゴルフ海外試乗記 次世代シャシーの威力
掲載 更新 carview! 文:清水 和夫/写真:フォルクスワーゲン グループ ジャパン
掲載 更新 carview! 文:清水 和夫/写真:フォルクスワーゲン グループ ジャパン
2012年のジュネーブショーでMQBコンセプトが明らかになったが、ショーにはMQBを採用した新型アウディA3が発表されていた。A3の中身は7代目ゴルフだが、圧縮天然ガス(CNG)で走るエンジンを搭載していた。バイフュエル(2つの燃料)を採用するA3はガソリンタンクと高圧ガスタンクをリアに積むが、そのためにリアサスペンションは標準のマルチリンクではなくスペースを確保しやすいトーションバー式サスペンションを使っている。エンジンとバルクヘッド部分だけが共用化されるので、リアサスペンションや燃料ダンクはニーズに合わせて自在に組み合わすことが可能だ。
新型ゴルフにはガソリン(TSI)、ディーゼル(TDI)、天然ガス(CNG)、さらにプラグイン・ハイブリッドやEV、ホットバージョンのゴルフGTIやゴルフRもラインアップされるが、多様化するパワープラントをMQBは簡単に受け入れることができるのだ。
「従来手法なら再び膨大な開発を強いられるだろう」とVWの開発トップのハッケンベルグ博士は述べている。ゴルフVIIのボディは全長が+56mm、ホイールベースが+59mm伸びており、全長4255×全幅1790×全高1452mm、ホイールベース2637mmというサイズだ。全幅は13mm広がったが、全高は28mm低くなったので、前面投影面積は結果として減少した。実用性では後席足元にゆとりが生まれ、長旅でも後席の快適性はすばらしい。しかもラゲージスペースは充分な大きさをもっている。
軽量化はMQBのメインテーマだ。ゴルフVIIは従来の1.4TSIエンジン(EA111型)と比べて、新設計の1.4TSIエンジン(EA211型)は約40kgのダイエットに成功しているし、ボディやシャシー系などと合わせると約100kg軽くなっている。その結果、3ドアの1.4TSI/DSGは欧州スペックで1288kgとなり、日本のカタログ数値では1.2トンを切るはずだ。この軽さこそMQBの真髄ではないだろうか。
また、ゴルフVIIではエンジンの搭載位置が43mm前方に移動して、パッケージが大きく進化している。運転席の足元が広くなったのは、右ハンドル車にはうれしい話題だ。
ログインしてコメントを書く
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
やっぱりロードスターは初代だよなぁ……は思い込みじゃない! 初代こそが最高なこれだけの理由
軽快なハンドリングが高評価 人気の“ミドルクラスネイキッド”ヤマハ「MT-07」とスズキ「SV650」どっちを選ぶ?【スペックでライバル比較】
「125ccで国内販売して」話題のターボ機能付きスクーター、ヤマハ『AEROX ALPHA』に日本のファンも注目
運転中の「ながらスマホ」は罰金だそうですが、「信号待ち」だったら「運転中」ではないのでOKですよね? 別に事故とか起こさないから大丈夫…? 法律では実際どうなのか
進化した三菱「アウトランダーPHEV」公道での印象は? ルックスは従来モデルと“ほぼ同じ”でも“中身は別物”! 新型は何が違うのか
ドゥカティ新型「ムルティストラーダV4 S」初試乗!! 万能ツアラーが足つき向上デバイス投入でさらに快適に!
『サーキットの狼』のロータス「ヨーロッパ」が「日本一のフェラーリ遣い」の出発点!「幻の多角形コーナリング」ができるのか作者に尋ねてみたら…【極私的スーパーカーブーム】
【元警察官】が答える!「アルコール検知器っていいもの?」性能は高いが、頼らないのが◯
幻の挑戦に終わったゴルフ III ラリー A59【ゴルフ50周年 モータースポーツを彩った8台(6)】
初心者必見!スピーカー交換の基本と「インナーバッフル」が必要な理由「失敗しない初めてのスピーカー交換」Part5
軽じゃない「ジムニーJ1」が凄かった! 6枚ドアの「ワイド&ロー」ボディדV6エンジン”搭載! NATSがカスタムした超シャコタンの「巨大ジムニー」とは?
レッドブル&HRC密着:追われる側から追う側に。窮地を救ったフェルスタッペンが4連覇も、提携最終年は技術面の課題解決が不可欠
【ついに出る!?】ジムニー5ドア、プレリュード…期待しかない2025年待望の新型5モデルに想いを馳せてみた
【絶滅危惧種】正月の風物詩「クルマのしめ飾り」はその昔なぜ流行り、今はすたれてしまったのか?
正月名物「クルマの初売り」は本当にお買い得? 3月の決算セールと違う販売店の“ウラ事情”とは
【クルマ好き民】が選ぶ2024年のベスト10は意外な顔ぶれに。1位の“異端児”は「そう来たか!」
VW史上最速の新型「ゴルフR」日本初公開。価格は850万円前後? 新型「ゴルフGTI」も展示【TAS25】
【ダマされてる?】ズバリ判定、新車の商談で勧められる「メンテナンスパック」は得なのか損なのか
成功か破談か、共倒れか…「ホンダ・日産」経営統合…社長が漏らした「難しい」の真意と鍵を握る三菱の存在
日本カー・オブ・ザ・イヤーでは“圏外”だったけど…今の時代を象徴する、見どころの多いクルマ5選
【有言実行】マツダの“ドリームカー”は500万円スタートか。「アイコニックSP」最新情報まとめ
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!