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新型ポロGTI試乗。ゴルフGTIを凌ぐ魅力と完成度に驚いた

新型ポロGTI試乗。ゴルフGTIを凌ぐ魅力と完成度に驚いた

フォルクスワーゲン up! GTI

up! GTIもポロGTI同様、想像以上に快適

そんなup! GTIに搭載されるエンジンは、ポロやゴルフにも搭載されている999ccの3気筒直噴ターボTSI。最高出力115psを5000~5500rpmの間で、最大トルク200Nmを2000~3500rpmの間で発生し、6速MTが組み合わされている。

そしてこのエンジンはガソリンエンジン用微粒子フィルターを装着した最初のモデルでもあり、粒子排出量を最大95%も削減しているという。燃費性能は、新たなWLTP値で約17.5km/Lで、今までの欧州複合モード換算にすると約20.8km/Lに相当する。一方で0−100km/h加速は8.8秒、最高速は196km/hを実現している。ここからもコンパクトながらヤンチャな性能が与えられていることがわかる。

そんなup! GTIを走らせての第一印象は、これまた想像以上にコンフォート! ということ。最もコンパクトなハッチにGTIの名にふさわしいハードなサスペンションを与えているはずだが、不思議と硬さはない。むしろサスペンションがよく動く印象で、あとは路面の継ぎ目や段差でビシッと入力がある感覚。だから良路ではその体躯には似つかわしくないほどのフラットライドと落ち着きが得られ、矢のように突き進む。

エンジンも良い。たかだか115ps/200Nmだが、こちらもフラットトルクゆえほぼ全域で最大トルクに近い数値が得られるため、加速はどこからでも頼もしい。しかもユニークなのはサウンドがボリュームアップされたエグゾーストノートで、3気筒独特のビートが重低音を伴って届く様には、どこかV8エンジンにも似たようなドロドロという響きが加わっている。こちらも見た目以上に迫力ある感覚だ。

ハンドリングは当然ピリっとした仕立てになっており、キビキビとした身のこなしがいい。通常、この手のモデルならば走行モード切り替えが与えられるが、up! GTIの場合は何もない。そう、このセッティングが全てであり、スポーツドライビングから街乗りまでをこなすことになる。

それだけに味付けは絶妙な落としどころを見つけている。意外なほどにコンフォート性能が高いと書いたが、全体的にスパルタンさよりも質の高いスポーティさを追求しており、それはエンジンにもいえる。単にハイチューンというよりも、どこからでも使えるフレキシビリティを備えつつ、スポーツテイストを兼ね備えているのだ。この感覚は同時に試したポロGTIに共通するテイストだ。

だからup! GTIは、VWのGTIの中では最もヤンチャな1台ではあるけれど、他のGTIモデル同様に、キッチリと「日常性を犠牲にしないスポーツモデル」を実現している。

結論。今回ポロGTIとup! GTIを試して感じたのは、VWが築き上げてきた“GTIブランド”が、より確固たるものとなったということである。それは、「日常を犠牲にしないスポーツモデル」が確立できたことの証しだろう。ふだん使いは快適なのに、いざ楽しもうと思うと存分に自動車の根源的魅力である“走る曲がる止まる”を味わうことができる。それが新型ポロGTIとup! GTIだった。

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