最終型こそ最善のBMW 熟成の5シリーズに乗る
掲載 更新 carview! 文:萩原 秀輝/写真:篠原 晃一
掲載 更新 carview! 文:萩原 秀輝/写真:篠原 晃一
エンジンについても、5シリーズは時代に先駆けて社会的な課題に対するソリューションを投入している。Eクラスはエンジンに直噴システム、あるいはそれにターボチャージャーを組み合わせたシステムを用意。ただ、日本市場向けには出番待ちといった状態だ。アウディA6も、2009年のマイナーチェンジでエンジンの排気量をダウンサイジングしつつ高性能化を実現。3.0LのV型6気筒エンジンに直噴システムとスーパーチャージャーを組み合わせて搭載する3.0TFSIを投入している。
BMWのソリューションにも直噴システム+ターボチャージャーの組み合わせが存在する。だが、5シリーズはそれとは異なるアプローチで2005年にバルブトロニックを採用したエンジンを投入している。このシステムにより、吸気バルブのリフト量を連続可変制御してスロットルバルブの代わりを担い、アクセル操作に対する応答性を向上させ、ポンピングロスの低減により燃費の向上が可能となる。
こうした技術的な取り組みを、BMWは「BMW EfficientDynamics=より少ないエネルギーで、より高い性能を」と呼んでいる。社会的な課題に対するソリューションではあるものの、そこに「より高い性能を」というメッセージが込められているあたりがいかにもBMWらしい。しかも、性能が高いだけではなくBMWならではの直列6気筒エンジンにより、クルマに興味がなかった人でさえも虜にするような官能への働きかけがある。
アクセルを踏み込むと、例えば2.5L仕様のエンジンを積む525iでも低回転域から満足できるトルクを立ち上げる。そのまま走らせてもいいが、直列6気筒は回転バランスが優れているだけに驚くほどスムーズな吹き上がりを示す。それだけに、その先を試してみたくなる。アクセルを踏み続けると、エンジンの回転数によりトルクがパワーに置き換えられ伸びのある加速が確かめられる。中回転域からはクォーンという快音が響き、高回転域になると音質が澄んでくる。そして一気に、レブリミットの7000回転を極める。こうした心地よい刺激が得られるだけに、それを何度も確かめているうちにクルマを走らせる楽しさに魅せられている自分に気づくに違いない。
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