最終型こそ最善のBMW 熟成の5シリーズに乗る
掲載 更新 carview! 文:萩原 秀輝/写真:篠原 晃一
掲載 更新 carview! 文:萩原 秀輝/写真:篠原 晃一
5シリーズは、ボディにハイブリッド構造を採用することによりフロント部を軽量化し、540iや550iのように大排気量のV型8気筒エンジンを搭載しても前後重量配分の適正化が可能になる。さらに、直列6気筒エンジンであればシリンダーブロックをマグネシウムとアルミニウムを用いて積層構造にすることで軽量化を実現し、前後重量配分を50:50に最適化している。しかも、アクティブステアリングを標準装備するので山岳路を駆けぬけるような中速域ではギア比がクイックな状態が保たれ、ステアリング操作に対してクルマがスッと向きを変える小気味よい応答性が得られる。
なおかつ、長距離を走り続けるような高速域ではギア比がスローになり、ステアリング操作に対する応答性も穏やかになるので安心感が増してくる。逆に、車庫入れなどの極低速域ではギア比がもっともクイックなので、ステアリングを何度も回す必要がなく操作がラクになる。そればかりか、ステアリングをユックリ操作してもタイヤはスイスイ切れるだけに車庫入れが苦手な人でも慌てずに済む。休日のショッピングセンターで駐車をするといった場面で、後続のクルマへの余計な気遣いが不要になるわけだ。
また、BMWは最先端のテクノロジーを投入しただけで甘んじることなく、それを継続的に進化させている。アクティブ・ステアリングについては、極低速域でタイヤが切れすぎてしまうような印象があり慣れが必要だった。だが、最新モデルでは制御を変更し効果だけを生かして違和感を解消している。ボディのハイブリッド構造にしても、アルミニウムを用いるクルマに感じがちな突っ張ったように振動の伝わり方を改善。ランフラット・タイヤは、それ自体の進化とサスペンションの動きがしなやかになったことが相まって、デビュー当時に感じた接地性の硬さと無縁でいられるようになった。つまり、スポーティなだけではなくアッパーミドルクラスのサルーンカーとして不可欠な快適性も向上させ洗練度に磨きをかけているのだ。
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