乗り比べでわかった雨での確かな安心感。ミシュランが電動化時代でも「エコタイヤ」を作らないワケ
掲載 carview! 文:山田 弘樹/写真:日本ミシュランタイヤ 12
掲載 carview! 文:山田 弘樹/写真:日本ミシュランタイヤ 12
日本ミシュランタイヤが、栃木県にある「GKNプルービンググラウンド」で「ミシュランサステナブル試乗会2024」を開催した。
これは文字通り、ミシュランタイヤのサスティナビリティ(持続可能性)を体験するための試乗会だ。よって今回は新製品の試乗こそながったが、既に発売されている4種類のタイヤを様々な角度から確認するメニューによって、ミシュランタイヤの性能とコンセプトを確認することができた。
ところでタイヤのライフサイクル(製造から廃棄まで)において、最もCO2が排出される場面はどこだかご存じだろうか? そう、それは走行中だ。ミシュランいわく、製造・輸送・走行・廃タイヤの輸送・再利用・原料の調達、そして製造へと再び戻るライフサイクルにおいて、タイヤを使用しているときに排出されるCO2の量は、63~96%にも及ぶのだという。
つまりタイヤに課せられるCO2削減方法で、最も重要なのは「低燃費なタイヤを作ること」になる。なおかつ耐摩耗性を向上させて、タイヤが持つ初期性能を可能な限り持続させることが大切だ。なぜならそれが資源の節約や製造時のCO2排出量削減、そしてユーザーの安全につながるから。
タイヤを作る会社がタイヤの生産本数を減らそうと努力するのは一見矛盾した行為に見えるが、ミシュランタイヤはこうして環境を守ることが、自身に課せられた役目だと自覚している。
だからこそ彼らは、1992年という早い段階からヨーロッパで「ENERGY MXT」を、翌年日本でも「MXGS Green」を発売した。いわゆる「エコタイヤ」のはしりだ。そして現在はここから始まった技術が、全てのタイヤに盛り込まれている。
いまミシュランのラインアップには、いわゆる「低燃費タイヤ(エコタイヤ)」というジャンルが存在しない。「ENERGY(エナジー)シリーズ」がホームページ等で低燃費タイヤを謳っているが、それはこのタイヤがミシュランのラインアップで最もベーシックなタイヤであり、全ての基本となるためだ。「e・PRIMACY(以下:e・プライマシー)」が、“エコタイヤ”ではなくミシュラン史上最高の低燃費性能を誇る“プレミアムコンフォートタイヤ”と位置づけられているのはそのためである。
つまりミシュランにとって、タイヤがエコ性能を備えることは当たり前。その上でどれだけ、それぞれのタイヤに求められる性能を伸ばすかがミシュランタイヤを評価するときの指標となる。そしてこれを体感するために、今回のサステナブル試乗会が開かれたというわけである。
(次ページに続く)
◎あわせて読みたい:
>>雨でも絶大な安心感! 本当に低燃費!?快適で走りも愉しいミシュラン「プライマシーシリーズ」を徹底比較したら驚きの連続だった!【PR】
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
外装のアクセントカラーは460億通り! 「ベントレー・コンチネンタルGT」オプションの無限の可能性
日産「崖っぷち」からの大逆転なるか? 800億円赤字、工場閉鎖…「技術の日産」再興でスバル化戦略? e-Powerの未来どうなる
東京ガス、EV充電サービス「EVrest」に新料金メニュー…充電器ごとの柔軟な設定が可能に
【RQ決定情報2025】スーパーフォーミュラの新チームをサポートする『KDDIレースアンバサダー』のメンバーが発表
ホンダe:HEVと日産e-POWER 元エンジニアが判定「長所」と「短所」をガチで比べるとどっちがいいの?
「マイクロバス」はトヨタの商品名だと知ってた? 60年以上むかしのトラック「ダイナ」ベースのバスがとってもおしゃれ! 昭和懐かしのクルマを紹介します
ユーザーがクルマの「リコール」を放置すると車検に通らない場合も! そもそも「リコール」ってどんな場合に出されるもの?
ママチャリとロードバイクが合体!? トップチューブレス設計のスポーツバイク「ママチャリロード2」発売
ホンダ「WR-V」一部改良! 高級インテリア採用&精悍すぎる「ブラックスタイル」登場! 値上げ実施も“全車250万円台以下”をキープ!
2025年2月の新車販売ランキング、スペーシアが2位浮上 N-BOXはトップ変わらず
テストでは最多周回を走り込んだメルセデス。弱点の克服を実感「開幕戦には完全な準備ができたマシンを持ち込む」
ジャガーは何をやろうとしているのか 1900万円の新型EV、狙いは? 独占インタビュー
【素朴なギモン】“車両保険”は必要か否か?加入するかどうかの「なるほど!」な判断基準を解説
レクサス「LX」改良。“鉄壁の新ハイブリッド”搭載、1450万円~…「オーバートレイル+」、“松山英樹仕様”も
【ミツオカがまたまたやった!】終売決定のカローラフィールダーを“魔カスタム”でリバイブさせた「リューギワゴン」特別仕様車が限定爆誕
ホンダ「WR-V」一部改良。鳴り物入りのコスパ王に“テコ入れ”が必要になった理由とは?
【新型公開】最新BMWデザイン採用「2シリーズグランクーペ」発売。日本の道路にちょうどいいサイズ
【日本車か外車か問題】“輸入中古車評論家”を自称していた自動車ライターが「欧州車崇拝」をやめた理由
【あの頃、あいつは峠で神となった】2代目「CR-X」 “ホンダの元気”を象徴したコンパクトホットハッチ
アウディ新型「A5」発売。“A4の内燃機関モデル”を統合、代名詞“シングルフレームグリル”はどう進化?599万円から
トヨタ「GR86」&スバル「BRZ」 “似て少々非なり”の姉妹車。結局どちらを選ぶと吉なのか?
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!