3列7人乗りのコマンダーは、ちょい癖は残るが現代的な“ちょうどいいジープ”だった
掲載 carview! 文:小林 秀雄 8
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――数少ない新車で買えるアメリカンブランドとして、一人気を吐くジープ。ハードコアな「ラングラー」からフルサイズSUVの「グランドチェロキー」まで、幅広いSUVラインアップを誇るが、22年10月に日本導入が開始された3列7人乗りのミッドサイズSUVの「コマンダー」にショート試乗した。その出来はいかに?
フォードの「ブロンコ」やシボレーの「ブレイザー」など、昔のネーミングを現代にリバイバルさせるのがブームとなっているアメリカンSUVの世界。オフロード界きっての名門であるジープも「グランドワゴニア」を復活させるなど、その流れに乗っている。
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同じようにかつてのビッグネームを復活させ、22年10月に日本市場にも導入が決定したのが新型「コマンダー」だ。
先代のコマンダーは2006年から2010年まで生産されたジープ初の3列7人乗りSUVで、ジープらしい角張ったデザインが特徴だった。
それに対して新型のコマンダーは、現行の「グランドチェロキー」に通じる現代的なデザインを採用。コンパスのひとつ上に位置付けられるミディアムサイズの3列7人乗りSUVとして誕生した。
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エンジンはジープブランド初採用となる2.0Lの直列4気筒ディーゼルターボを搭載し、9速ATを組み合わせる。電子制御4×4の「Jeepアクティブドライブ」が採用され、路面状況に応じて3つのドライブモードから選択できる「セレクテレインシステム」も搭載されている。
3列目シートは実際に座ってみると、体育座りのような膝が立った姿勢を強いられ、頭上には手のひらが2枚入る程度のクリアランスを確保。同種の国産3列SUVと比べればマシな方ではあると思うが、広々快適~というほどではない。
2列目シートはワンタッチのタンブルアップ機構が備わり、3列目の乗り降りや荷室容量を最大化するときに役立つ。一方、スライド機構が備わらないので、3列目の膝前スペースを拡大することができないのは、やや難点だ。
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乗り味は車名から印象付けられるほどクロカンチックなものではなく、すべてが乗用車ライク。前方の見切りがよく、静粛性も意外なほど高い。
ただ、昔からよく言われることだがジープはブレーキペダルの位置がかなり手前にあるため、アクセルから踏み替える時の足の移動量が大きめ。慣れるまでは、なかなか大変だ。
走行速度を160km/hまで設定できるアダプティブクルーズコントロールが装備され、システム作動中の画像がメーター右下に小さく表示される。そのほかステアリングスイッチでメーターの表示モードを切り替えることができたり、デジタルインナーミラーが装備されていたり、インターフェースも現代的。
試乗車を借りた時点での平均燃費は10.1km/hと表示されていたので、燃費もある程度期待が持てるのではないだろうか。
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ジープのブランドに憧れて買うなら、「ラングラー」や「グラディエーター」といったハードコアなモデルの方が満足感は高いだろう。
だが、毎日普通に乗れて、ある程度の大きさも欲しい、というニーズには新型コマンダーの方がマッチするかもしれない。「コンパス」では小さいけど、グランドチェロキーでは大き過ぎると感じる人には、うってつけの存在と言えるだろう。
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