日産オールラインナップ試乗会でノートe-POWERほか4モデルの国民車度を調査
掲載 更新 carview! 文:伊達軍曹/写真:篠原 晃一
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「新時代の国民車」を探す実地調査企画の第3回目。今回の調査対象は、過日開催された「日産オールラインナップ試乗会」に登場した多くのモデルのなかの4車である。
>>国民車とは?
なお、今回は短時間での4車種イッキ乗りのため星付けは割愛させていただく。
まずは「ニューモビリティコンセプト」。定格8kW、最高15kWの電気モーターを動力源とする近距離/個人用途向けの2人乗り超小型モビリティだが、現在の道路運送車両法には適合しないため販売はされておらず、今のところ横浜市の一部エリアでこれを使ったカーシェアリングの実証実験「チョイモビ」が行われている。
試乗前、ニューモビリティコンセプトには大きな期待を寄せていた。
筆者も古典的な自動車マニアなので、この種の超小型EVや完全自動運転車が交通社会の中心になってしまうのはもちろん悲しい。だが同時に「ま、しょうがないか」とも思っており、そしてどこか楽しみにしている自分もいるのだ。昔のSF劇画にあった「都市の中をチューブが縦横無尽に走り、その内部を小型EVのようなモノが走り回っている」という未来社会の実現も、それはそれでドライビングプレジャーの一種であると思うからだ。
しかし「ワクワクする未来社会」の実現は、まだまだ先のようだった。
フォルムとイメージこそ未来派なニューモビリティコンセプトではある。しかしその内実は「ほとんど昭和のゴルフ場カート」だ。乗り心地はひたすらゴツゴツしており、速度はそれなりに上がるのだが、そこからのブレーキングは恐怖でしかない。エアコンがなく、だからといって往年の車のような三角窓があるわけでもないので、夏場はひたすら汗をかく。これが「国民車」になってしまっては国民もかなり大変だ。少なくともわたしは、横浜市に行っても「チョイモビ」は利用せずに徒歩で移動する。
まぁこれは「まだ本気では開発してないから」ということなのだろう。日産自動車が本気を出して作る次世代または次々世代の小型モビリティに期待したい。
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