日産オールラインナップ試乗会でノートe-POWERほか4モデルの国民車度を調査
掲載 更新 carview! 文:伊達軍曹/写真:篠原 晃一
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前述のとおり新時代の国民車は、できれば100万円台で買えるぐらいの手頃なプライスであってほしい。そうでなくても、せいぜい200万円台半ばぐらいまでの予算で買えることが望ましい。その意味では、最廉価グレードでも車両価格296万8920円、今回の試乗車であるe-POWERハイウェイスターV(2WD)に至っては340万4160円にもなるセレナe-POWERは、(筆者が考える)国民車としての基準からは大きく外れている。
しかし、今の日本国でいちばんの売れ筋である「中ぐらいサイズのミニバン」であり、なおかつエンジンは発電専用として使い、走行はモーターのパワーのみで行う「e-POWERである」という観点から、セレナe-POWERに試乗しないわけにはいかない。
で、乗ってみると……なかなかイイじゃないですか。個人的には不要なカテゴリーゆえ購入することはないだろうが、もしも知人から「なんかいい感じのミニバンないかな?」と相談されたなら、おすすめする数台のなかには確実に入れるだろう。
フルEVではないため当然ながら時おりエンジンの唸り声が聴こえてくるわけだが、一般的なガソリン車に慣れている身としては「静寂!」としか言いようがない。そしてそれはバッテリー搭載ゆえの低重心がもたらす乗り心地の良さと併せ、この車の助手席や2列目、3列目に乗ることになる家族各位からも好評をもって受け止められるはずだ。
そしてハンドルを握る身として考えてみても、前述の低重心とe-POWERのパワー(というのも変な日本語だが)により、ミニバンが少々苦手な筆者であっても「少なくとも悪くないじゃないか!」という感慨を強く覚える。
金銭的な余裕が多少あるファミリーマンにはおすすめできる「国民車候補」だ。
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