E46型M3ファン垂涎の「BMW M2クーペ」に試乗。ドライビングに死角は?
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:篠原 晃一
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ではM2クーペ、具体的にはいかなるクルマなのか。2ドアクーペボディは、全長4475×全幅1855×全高1410mm、ホイールベース2695mmというサイズで、適度にコンパクトではあるが、前後フェンダーが大きく広げられて、標準の2シリーズクーペと比べて全幅が80mm拡幅されているのが、ルックスの上でも最大の特徴となっている。
そのフロントに搭載されるエンジンは、排気量2979ccのDOHC直6ツインスクロールターボで、その型式名はN55B30A。同排気量のM3およびM4のエンジン型式がS55B30Aだから、基本は同じパワーユニットと考えていい。ただし、パワーとトルクのスペックは431ps/7300rpmと56.1kgm/1850-5500rpmのM3/M4とは異なり、370ps/6500rpm と47.4kgm/1400-5560rpmと公表されている。
要するに、回転数を含めてM3ユニットよりややチューンが低められているわけだが、クランクシャフトのメインベアリングやスパークプラグはM4クーペのものと共通化されている他、エンジンオイルの冷却系統を入念に強化し、7段M DCTドライブロジックと呼ばれるデュアルクラッチ2ペダルトランスミッションにもオイルクーラーを備えるなどして、サーキット走行してもネを上げないパワートレーンに仕立てられている。
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