レクサスRC、RCF試乗。どんな性格のクーペなのか?
掲載 更新 carview! 文:五味 康隆 /写真:菊池 貴之
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走り出してタイヤが転がり出した瞬間に感じられる圧倒的なボディ剛性に驚かされる。ドイツのプレミアムブランド御三家と比べて、遜色ないばかりか勝っているかも…そう評価したいレベルに仕上がっていたからだ。後に詳しく述べるが、ボディの剛性とは、家作りでいえば基礎に相当する。クルマのすべての性能を根底で支え、運動性能の向上や乗り味を洗練させる役割を果たすのだ。
今回紹介するのはレクサス初の本格スポーツクーペ「RC」と「RC F」だ。本格“ラグジュアリー”スポーツクーペと表現したほうが、その乗り味を正確に表わせるかもしれない。こんな陳腐な表現は使いたくないが、乗ったら自然と浮かんでしまった言葉だから仕方が無い。そもそも、エクステリアの雰囲気からして妖艶なのだ。
スピンドルグリルの個性をくどいと感じるかもしれないが、不思議とハマるので何度も見るのは危険だ(笑)。見慣れてしまうと、他のクルマの顔つきでは物足りなく感じてしまうかもしれない。ボディ全体も、マスクに負けない躍動感を生み出す、抑揚のある曲面で構成されている。
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