DS3、C3試乗。新パワートレーンに好印象
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:菊池 貴之
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:菊池 貴之
同じパワートレーンを搭載したC3にも乗ってみた。C3はDS3の兄弟車にあたるモデルで、主な違いはドアの枚数とエクステリアデザイン。エッジの効いたDS3と比べると、4枚のドアを備え、丸みを帯びたデザインをもつC3は、より実用的で大人しいキャラクターの持ち主だ。家族で乗るならこちらのほうが使いやすいし、肩肘張らずにさりげなく乗りたい人にもオススメできる。
とはいえ単なる真面目なコンパクトカーで終わっていないあたりはさすがシトロエン。ゼニスウィンドウと呼ばれる巨大なフロントスクリーンは、ちょっと信じられないぐらいの開放感と明るさをもたらしてくれる。日差しが気になるときはシェードを引き出すこともできるが、熱線は通常のティンテッドガラスの5分の1、紫外線はほぼ通さないのでシェードを引き出したくなるケースは少ない。サンルーフやガラスルーフはどちらかと言えば後席乗員への恩恵が大きいけれど、ゼニスウィンドウは運転席と助手席でもメリットを享受できる。この素晴らしい開放感は、ぜひ一度体験してみて欲しい。
メカニズム的にはDS3と共通だが、ドライブフィールはきちんと差別化を図っている。古典的なフランス車の乗り味であるソフトさをより強く味わえるのはC3のほうだ。コーナーでは大きめのロールを許すが、ストロークを十分にとったサスペンションはしっかりと路面を捉え続け、不安定さを伝えてくることはない。むしろ、古き良き時代のフランス車を感じさせるしなやかで懐の深いロール感こそがC3の醍醐味だ。
社会のグローバル化は商品の個性を奪うという指摘もあるし、事実そんな例もあるが、シトロエンにそれは当てはまらない。人、物、カネが自由自在に世界を駆け巡る現代だからこそ、ブランドのアイデンティティをより強く反映させることが必要だ……DS3とC3には、そんなシトロエンのグローバル戦略がはっきりと見て取れる。その一方で、燃費性能の大幅なかさ上げや信頼性の向上など、根っこの部分ではグローバル基準を着々と手に入れつつある。ジュネーブショーでお披露目されたC1を含め、物質面ではなく精神面での満足感を重視する人にとって、シトロエンの存在感はますます高まっていくだろう。
ログインしてコメントを書く
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
【F1第6戦無線レビュー】「今朝からそんな気がしていたんだ」ようやく掴んだ初優勝。自信を持ってレースに臨んだノリス
運転席が回転するから超便利! 車内スペースを無駄なく使えるトヨタ ノアがベースのキャンパー
ホンダの上級セダン「インスパイア」復活!? 全長5m級&縦型グリルで迫力スゴイ! アコードと違う印象は? 中国で試乗
1.9億円を集めた電動バイクプロジェクト「COSWHEEL MIRAI」が再始動! 完全電動バイク仕様の原付一種&二種モデルが登場
崖っぷちサージェント、アントネッリとの交代説に惑わされず「僕は精一杯やるだけ」ウイリアムズ代表とは協議
青島文化教材社からCT125ハンターカブ(JA65)完成品モデルが間もなく発売。色は現行最新カラーのターメリックイエロー車
JEEP ラングラーを一部改良。ラインナップを充実させ、車両価格を値下げ
フォルヴィア、人とくるまのテクノロジー展 2024に出展予定
中団から抜け出せないキャデラック。現状、優勝争いは「ほど遠い」とバンバー/WECスパ
コスパに優れたBYDドルフィンがさらにお得になっちゃうかも! 最大50万円の購入資金が当たる「BYD DOLPHIN ありかもキャンペーン」実施中
アネブルが水素エンジンモデルを「人とくるまのテクノロジー展 2024」に展示へ
千葉の「高速不毛地帯」に悲願の出入口が!? 東関東道「検見川スマートIC」計画は今どうなっているのか 国道357号の”鬼渋滞”緩和にも期待!?
どちらがお好み? コンパクトミニバン対決!「新型フリードvsシエンタ」注目ポイントはココだ
オラオラ系エアーに車中泊クロスター。ホンダアクセスの新型フリード用パーツがなかなかイケてる
【えっ、もう受注開始?】新型「フリード」今日から予約可! 6月の発売待ちは悪手。販売店ナマ情報
レクサスLM“3列6人乗り”ついに発売! 4人乗りと何が変わった? 1500万円でライバルは高級SUV
新型「フリード」は2連ラインLEDの未来顔! 「エアー」登場でまさかのステップワゴン方式に
【まさに次期マツダ6?】マツダが中国で発表した流麗な新型セダンの日本導入が“絶対にない”理由
新型「フリード」5月登場! 「シエンタ」も改良で大激戦。デザイン派かコスパ派かでお勧めが違う
【年内納車も!】CX-80日本モデルは6月発表、8月予約開始。発売が遅れた“嬉しい理由”とは?
ゴルフにMINIにメルセデスに…初めての輸入車で絶対に失敗しない“王道” 5台とその理由