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A45 AMGに海外試乗 CLA45 AMG情報も

AMG 4MATICとAMGスピードシフトDCT

先代から大幅なイメージチェンジを図り、スポーティなモデルとなって人気を博しているメルセデス・ベンツAクラス。そして、「4ドアクーペ」として、新たなセグメントを開拓したCLSクラスのミディアムクラス版として7月1日に発表されたばかりの、CLAクラス。これらのAMGモデル「A45AMG」「CLA45AMG」の国際試乗会がドイツ・ハノーバーで開催された。このクラスで初となる、そしてFFモデルベース初となるAMGモデルは、注目度も高い。

まずは、A45AMGに試乗した。2L直列4気筒ターボエンジンが搭載され、最高出力265kW(360hp)/6000rpm、最大トルク450Nm/2250-5000rpmを発揮する。スタンダードモデルの最強版、A250SPORTと比べても、110kw/100Nmものパワーアップが図られている。AMGに搭載されるエンジンは、量産4気筒ターボとしては世界最強を誇る。それでいて、排ガスはユーロ6に対応、さらに、2017年から義務づけられる粉塵規制にもすでに適合しており、環境性能にも配慮している。

組み合わされるトランスミッションは、デュアルクラッチを有する7速の「AMGスピードシフトDCT」。システムはスタンダードモデルと同じだが、もちろん、ハイパワーに対応すべく、そしてより伝達効率良く専用チューニングが施されている。

スタンダードモデルのAクラスはFFだが、さすがにこのパワーともなると、フロントタイヤのみで操舵と駆動を操るのは辛い。以前、FFのGTマシンでレースに参戦していた経験があるが、ここまでパワーはなく、しかもレーシングタイヤであったが、それでもトルクステアが大きく、かなりのジャジャ馬だった覚えがある。

そこで今回AMGが採用したのは、通常走行時は効率を重視してFFで走行し、クルマの状況に応じて最大50:50まで前後にトルク配分する4WD「AMG 4MATIC」だ。車速、ステアリング舵角、各車輪速の差、さらにギヤやアクセル開度などをクルマが常時モニタリングし、適切なトルク配分となる。

たとえば、アンダーステアが出たり、あるいは滑りやすい路面を走っていたりして、フロントタイヤが滑るとリヤに駆動を伝えるシステムだ。とはいえ、細かい制御により、運転していて駆動配分が変わるのをドライバーが認識することはない。パフォーマンスとダイナミズムを重視した特性の4WDとなっている。

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